ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」 [DVD]
ヴェルディ没後100年祭の記念としてスカラ座がヴェルディの生地ブッセートで行った公演。1913年に、トスカニーニが上演した演出の再現ということだが、むしろ色彩的には新しい気さえする。アリーチェ役のフリットリ、ナンネッタ役のムーラと、ソプラノが豪華キャスト!もちろんムーティの指揮が全体をバランスよくまとめている。喜劇として笑いもとりながら、また美しくてかわいさもあり、少しも飽きさせない舞台。ファルスタッフ役のマエストリの歌と貫禄も見事(まだ30過ぎの若さというから、将来が楽しみ)。
Sybilla(シビラ) レディースパジャマ長袖
骨折入院していた母が、リハビリ病院に転院しました。
そこでは、昼は私服、夜はパジャマという生活でした。
それで、パジャマが必要になり、購入しました。
しっかりした綿素材で、毎日の洗濯にも耐えています。
今は、冬ですが、乾きもいいです。
母は、あたたかいと喜んでいます。
Flawless 薬師寺涼子の怪奇事件簿イラスト集
これはまだ原作を読んでない人にも超オススメです。
十年分の美しいイラストがぎっしり収録されていて感動しました。
この内容でこの価格という良心的な定価もすばらしいです。
垣野内さんのあとがきイラストも素敵☆
珍しくほめ言葉しか出ない本でした。
ジ・アート・オブ・ペッパー
53年頃からペッパーのインスピレーションに火がつき、58年くらいに燃え尽きた。
これは燃え尽きる前に一瞬おおきく炎が大きく燃えた時のアルバム。
だからこれはペッパーの最後の傑作といってもいいと思う。
僕は東海岸で黒人がやっていたこってりとしたジャズが好きで、アルトサックスと言ったらマクリーンやドルフィーを良く聴く。
ペッパーは白人でそれは音に現れているというか、きれいな音を出す。僕はきれいな音よりもバリっとした音が好きだから白人のジャズはあまり好きではない。
だけどアルトサックスのペッパー、テナーのゲッツ、バリトンのマリガンは黒人のスタイルとは異なるけど、黒人がやっていたジャズと真っ向勝負ができた
数少ないミュージシャンだと思う。
このアルバムの聴き所はなんと言ってもペッパーのアドリブに尽きると思う。泉があふれるごとく、魚がスイスイ泳ぐように朗々とアルトサックスが歌っています。個人的にはカール・パーキンスのピアノも好きです。よくツボをおさえたバッキングです。
このアルバムを990円で出してくれたレコード会社は偉いと思う。若い人のサイフのことを考えていると思う。ぜひ若い人に聴いてほしいと思います。
モダン・アート
アート・ペッパーは数多くの名盤を残し、また日本人が最も好むタイプのアルト・サックス奏者だ。1950年代前半のペッパーの演奏は多くの人が絶賛するように、どのアルバムを取っても天才的なメロディとアドリブラインに満ち溢れていて本当に素晴らしい。
一般に朗々と謳う楽器・演奏は何であれ、陰翳、哀愁、といった日本的情緒に欠けるために単純に聞こえ、また飽きやすい。日本人はやはり肉食系より草食系だ。ピアノで言えばオスカー・ピーターソンに対するソニー・クラークやビル・エヴァンスのような例を典型として、特にジャズには陰翳や愁いを鑑賞上大事な要素として求めてきた。ライブではなく、繰り返し聴いて細部にこだわるというレコード中心のジャズ文化が、ソニー・クラークをはじめとして欧米では理解されずに日の目を見ないようなジャズ・プレイヤーの魅力と才能を「発見」してきたわけで、そういう日本的感性は世界に誇れるものだ。アート・ペッパーもその甘い音色やフレーズから、ある意味サックス奏者として日本ではそういう受け止め方が人気の一因だと思う。リー・コニッツはクールに過ぎて割を食ったということだろう(私はコニッツも非常に好きだが)。
ペッパーの作品でも勿論「…Meets the Rhythm Section」をはじめ、スピード感に溢れ、流れるようなアドリブを楽しめる演奏も多々ある。だがこのアルバム「Modern Art」(1956/57)は、ペッパーの諸作中でもとりわけブルージーで抑えたエモーション、テンポ、フレーズ、そしてその麗しいアルトの音色など、全ての曲で優れた構成美と知的な美しさが格別で、ペッパーのアルバム中の超名盤であるが私的にもベスト・ワンだ。サポートするメンバーもペッパーの名演を引き立て、特にラス・フリーマンのピアノが実にいい。
このCDはオリジナルLP収録曲に何も追加しておらず、”Blues In“ から”Blues Out” までオリジナルのアルバム・コンセプトのままであるのがいい。他の再発CDのように追加された ”Summertime” などの何曲かは、喜ぶ人もいるかも知れないが、本作のようによく考えられたこの時代のジャズ・アルバムの作品としてのコンセプトを破壊するものだ。古典になりつつあるようなジャズ名盤の場合、入るからとCDになんでも沢山詰め込めばいいというものではない。