Ghost in the Shell 2: Man Machine Interface
Man Machine Interfaceの洋書版。
比較的、印刷や製本が良いのでおすすめです。
この作品は、日本語と英語の両方で読まないと
なかなかに、理解しにくい点があると思います。
前作のようなアクションが減り、
電脳戦中心になったことへの批判がありますけど、
まず作者本人が、それを自覚していることと、
次に、Ghost in the Shellの続きが出るとしたら、
こうした形しかなかったのではないか、と思うので、
2と銘打つには、この形が結果的に良かったと思います。
もし、3作品目がありうるとしたら、
同じ考えを持つ同位体が増加し、
徒党を組んで対立しあう集団戦闘、
というクローン戦争のような形に
ならざるを得ないと思います。あるいは、
超人ロックでは掘り下がらなかった、
珪素生命体の周辺から中心にかけて、
改めて掘り下げるか、ですね。こちらは、
確証が得られないのでファンタジーになってしまいますけど。
そうした方向などに続編がありえるのかどうかは、別として、
電脳コイルや
RD 潜脳調査室、
などという日常における方向性も楽しいものだと思います。
テクノロジーの発展が
古典SFの領域を超えてしまう勢いがあり、
フィクションとしての新世代SFが生まれるには、
新たに生まれたフロンティアの土壌がまだ若い時期、
に差し掛かっている21世紀初頭という感じがしますね。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 01 [VHS]
僕は知識が薄いので、この作品について深く言い表すことはできないが、できることなら映像も音もきれいなDVDで楽しんでもらうほうにお薦めしたい。しかしビデオでもこの作品のすごさを十分楽しめるはずだ。少佐は、やっぱかっこいい。ビデオで見ても。
攻殻機動隊 (1) KCデラックス
近未来を舞台にした、総理大臣直属の特殊部隊の活躍を描いた作品。最初に読んだとき、延髄にケーブルを挿して、ネットに自分自身をダイブさせる描写には驚いたが、今となっては「確かにそうしたほうが手っ取り早いよなぁ」と思ってしまう。現実が攻殻の世界に近づきつつあるのかもしれない。何度読んでも、その情報量の多さに圧倒される。こんなマンガは他に類を見ない。私自身は熟読しないタイプの人間なので、いつ読んでも新しい発見があったりする(笑)。20年近く前の作品なので、設定に少し古さを感じるが、そこはご愛嬌。作者の趣味も入っているであろう、凝りに凝った設定とストーリーは最高。
イノセンス アブソリュート・エディション [Blu-ray]
音がすごい。
すごいというのはすばらしいということです。
今まで 何回 前のBDイノセンスを見たか分からないほどなのに、
今まで気づかなかった糸のヒュッと唸る音や指の関節のカツン
と入る音などがまるで耳のすぐそばで聞こえるようです。
PS3を買って初めて見たのがイノセンスでしたが、あのときの
感激を凌駕するほど、このBDは進化しています。
とにかく思わず画面にひきつけられ、部屋を暗くして音に浸り
たくなる作品に仕上がっています。
「イノセンス アブソリュート・エディション」の登場でBlu-ray
の可能性が広がりましたね。
最近はBDにも新作がどんどん出てくるけど、思ったほど画質が
良くなかったりして「レンタルでもいいか!」と思っていたとこ
ろでしたが、この作品に関しては手元に置いておいていつでも
見たいと思わせてくれます。
今までテレビのスピーカーで満足していたのですが、真剣に
オーディオに関しても手を入れたいと思いました。
星5つですが個人的には初めて星6つにしたいと思いました。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX -狩人の領域-
TVアニメシリーズ「攻殻機動隊Stand Alone Complex」のゲーム化第二弾。攻殻機動隊SACについてまったく何も知らないとさすがにシナリオ等が楽しみにくいと思われる。
ゲームシステムは1人称視点シューティング(FPS)。日本ではまだなじみの薄い感があるが、FPSは海外では最も人気のあるジャンルといっても過言ではないほどで、日本でも「HALO」などは高い評価を受けている。慣れるまでは難しく感じるであろうが、ゲームシステムそのものの完成度は高い。ステージクリア型だが、過去のステージを何度でもプレイできたり、次にプレイするステージを選択できたりする点が嬉しい。
前作から比べると、・自立型戦闘ロボット「タチコマ」とプレイヤーのコンビでゲームが進む、・いつでも好きな時にタチコマに搭乗できる、・電脳ハック、光学迷彩といった攻殻ならではの行動を任意に行える、・タチコマの武装を原作にも登場した武器を含む多彩な武器で自由にカスタマイズできる、などなど、ファンには嬉しい「攻殻らしさ」が大量に盛り込まれている。
タチコマを待機させ隠密行動を行ったり、タチコマに搭乗して圧倒的な火力で突入したりと、シチュエーションに合わせた多彩な戦いが可能なのも魅力だ。
グラフィックも動きこそぎこちないがハイクオリティなものとなっており、3DCGではあるが原作の雰囲気が良く出ている。メニュー画面もかっこよく、全編通してフルボイスで、タチコマ達の会話など細かいイベントシーンが沢山入るのも嬉しい。操作感は決して良いとはいえないが、慣れればさほど気にはならないだろう。
しかし何より最大の欠点はロード時間。ミッション開始時などはともかく、ミッション中のエリア切り替えにさえ15~25秒ほどのロードが入る。これは致命的。実に残念である。