Doc at the Radar Station
ビーフハートの音楽は発表当時よりもいまのほうがウケるのでは?かれの音楽は極めて良質で、その中身を理解するのには時間がいるのでは。このアルバムは一応アヴァン・ロック?に分類されるのかもしれませんがいまならオルタナ、グランジなのでは?そんな解釈のされかたをしてしまうのでは。 牛心の音楽は今でも若者に聴かれている。ここで話はずれるが、最新CD、Bat Chain Pullerについて。最近リリースされた限定盤らしいが、なぜこのような形をとるのか。隊長の音楽を聴きたいかたは大勢いる。なのに噴飯ものの価格で限定発売。まったくふざけている。
Trout Mask Replica
世紀の奇盤とかロックの極北とかわーわー言われてますが、
確かにビーフハートの印象はそんな感じだと思う。
でもこのアルバムに関しては違う。
巷の評判ではこのアルバムこそビーフハート一番の謎であり最強のアヴァンギャルドロックだというのが有名なところだが、
実際聴いてみればなんとやわらかくさわやかなことか。
この頃の彼らは山奥にこもって毎日血のにじむ練習に励んでたハズだけど、そんな世界から隔絶された生活が逆にこの不思議な雰囲気を作ったんでしょうか
他のアルバムに見られるキリキリと尖った神経症的なアヴァンギャルドさはなく、そこはかとなく流れるヒッピー的な余裕を感じる。
だからこのアルバムはアヴァアンギャルド~ノイズ的なものじゃなく、ゴングとかのヒッピー系フリーミュージックの最高峰と言えます。
名盤!
キャプテン・ビーフハート
天才とは、常人の理解を超えたところにいる存在なのだと思う。但し、自伝なので、少しを眉を湿らせながら、お読みいただく事も肝要かと。さすがに、随所に、発見があり、とても面白いが、残念ながら、万人向きではない。やはり、音楽家としてのCaptian Beefheart氏をある程度ご理解いただいている方が、お読みいただくのが、良い様に思う。内容として一番気になった点は、Frank Zappaとの関係だが、小生の理解していた内容と若干異なる。視点が変われば、違って見えてくるということでしょうか。
フランク・ザッパ/キャプテン・ビーフハート・ディスク・ガイド
本書は和久井光司氏によるフランク・ザッパ、キャプテン・ビーフハートのディスコグラフィー・ガイド
ということで、1枚1枚のアルバムにおけるレビュー・エピソードがびっしり書かれている。
なかなか把握しにくいザッパ、ビーフハートのディスコグラフィーを
アートワーク、名義、発売年などで上手くまとめており、今まであまり紹介されることはなかったであろうブートに
関しても徹底的にデータが用意されていて、音源の把握としては非常に役立つ。
写真なども稀少なオリジナルLPなど、興味をそそられるページも多く、
ザッパの活動年表もアルバム発表の順番がよく分かるように工夫されている。
少々誤情報はあるものの、大して問題ないレベルだと感じた。
しかし、致命的に読みにくい点がある。
何故なら曲目リストでは元のタイトルで表記しているのに文章になると
邦訳となっていて、どの曲のことを言っているのかが分かりづらい。
本書は明らかに入門用で、それ故に深く掘り下げた話も顕著ではないため、
タイトル表記は統一して読みやすくして欲しかった。
曲目リストの時点で一緒に邦題も付けておくなどの方法もあったはずである。(スペース的にきついが)
統一しなかったことに起因するタイトルの誤表記が所々見られたのも残念。
元々切り詰めたスケジュールでの編集だったみたいなので、仕方ないといえば仕方ないのだが…