ポアンカレ予想を解いた数学者
「世紀の大予想」の解決のお話。ポアンカレ予想とは「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S^3に同相である」と言うことだそうな。1994年に証明されたもう一つの「世紀の大予想」フェルマー予想よりも分かりにくいが、これまた、「世紀の大予想」のリーマン予想よりは分かりやすいかな。一次元落として2次元にすると、言ってることはすぐ分かるのでイメージは作りやすい。
数学ついてはどうせ分からないし、本書にちりばめてあるイメージも分かったような分からないような・・・。多様体と宇宙の形の関係も、1次元落とした2次元多様体と地球の形の関係のアナロジーの方はすぐ分かるのだけど・・・・。一方、証明をめぐる人間模様はやはり面白く、特に最終的に証明したペレルマンは発表もちゃんとした論文誌にしていないし、フィールズ賞や賞金は辞退するし、謎に包まれている。それだけでも結構面白い。
もう一つ面白かったのは、学問の中心の移動と大学の盛衰の関係だ。ポアンカレを始めとするフランスから、クラインやヒルベルトのドイツへ、その後、アメリカへとポアンカレ予想研究の先端は移動して行く。そして、最後のペレルマンはロシア人。これは、ロシアの復権と言うより、学問の国際化を示すものなのだろう。その中で、フェルマー予想では大活躍だった日本人が出てこなかったのは残念だ。
数学に興味がある人にはお薦めの一冊である。って、興味のない人は手に取らんか・・・・
ふしぎの国のアリス【日本語吹替版】 [VHS]
誰もが小さい頃、本で読んだりしたこの「不思議の国のアリス」ですが、映画として観るとこれまた大分面白いですよ!知っているだけに、余計興奮してしまいました。そして、さすがディズニーですね、モノの1つ1つが手がこんでいて、すごい立体的にみえるんです。音楽も素敵だし、カップルでみても良いのではないでしょうか?!
1984 [VHS]
何度か映像化されている作品ですが、これこそ観たい“1984”です。ジョンハート主演、ユーリズミックス音楽(このサントラがまたいいんですよ、暗い世界にテクノポップですから。アンバランスさがまた魅力的です。)
ダークでシニカルな世界観と世界大戦時代のイメージを想起させる印象深いデザインの数々、テリーギリアム“未来世紀ブラジル”をぐっとシリアスにした感じです。公開当時ヘアヌードを解禁した先駆者として話題になりました。VHSは辛うじて持っているのですが、いい加減DVDにして欲しいですね。
卒業 [Blu-ray]
☆ブロードウェイの新進気鋭の演出家だったマイク・ニコルズが、過激な問題作『バージニア・ウルフなんかこわくない』についで発表した2本目の監督作品。無名の新人ダスティン・ホフマンを、一躍大スターにした名作として、まず知られているが、同時にこれは、かなりきわどいセックス描写を、軽いフットワークで飄々と見せた作品でもあった。新人の起用、自由な性描写、斬新な音楽と、【アメリカン・ニューシネマ】の特徴を、合わせ持った先駆的作品である。主人公のベンジャミン、愛称ベン(ダスティン・ホフマン)が、大学を卒業して実家に帰るところから始まる。実家は金持ちで、どうやら急いで働かなくてもいいらしい。卒業祝いのパーティで知り合ったのが年増のロビンスン夫人(アン・バンクロフト)。彼女はベンを誘惑し、関係を深めるが、次第にベンのほうも夢中になってしまう。ところが休暇で、ロビンスン夫人のエレーヌ(キャサリン・ロス)が帰ってきた事から、おかしな事になる。両親の進めでベンは、イヤイヤながらエレーヌとデートをするのだが、その純真さに参り、本気で恋をしてしまうのである。だが母親との関係を知り、他の男と結婚を決めた彼女を、ウェディング・ドレスのままさらっていく映画史上に残る名シーンが有名。アメリカン・ニューシネマの先駆的作品では『俺たちに明日はない』と双璧だが、ユーモア感覚にマイク・ニコルズ監督の余裕が垣間見える。等身大の特質が魅力のダスティン・ホフマンの見事な演技力が白眉☆。
卒業 [DVD]
全編にサイモンとガーファンクルの曲が、ロスとホフマンの愛をよりかっこよくしている。
ロスの母親との不倫があり。
ホフマンが、ロスの結婚式の時、奪略する。
私が約42年前に見た映画です。
見返して見ると、感動しました。
ぜひ見てください。
ロスが、とても可愛。