経済情報の裏読み先読み 超円高、国の大借金、赤字決算、年金はどうなる!?
円高・年金問題・国の大借金など将来に不安な要素はたくさんありますが、日本はこの先大丈夫なのか?を経済ジャーナリストの著者が解説している本。
本書は比較的楽観論で進んでいますが、数字や統計の見方はいろいろあるので、一概にこれが正解といえないのが今の現状だと思います。一つの視座として理解する分にはいいのではないかと思います。
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
日本の働き盛りな成年男性の大部分を占めるサラリーマンの場合、処理はほとんど会社が代行してくれるので、税金にまつわる話は自分の給与明細上の数字と年末調整程度。だがフリーランスな立場になると、そうも言ってられない。源泉徴収や各種保険、住民税、国税、事業税、消費税エトセトラエトセトラ。そしてこれらの租税公課処理は、税理士などにお任せしない限り全部自分でやらなきゃならない。
自前の店舗を構えたりビジネスを立ち上げるのならその業界それぞれに専用のアドバイス本や業界紙、ノウハウ本があるのである程度安心できるが、実は案外ライターやIT関連の独立系ワークなど「フリーランス」的な個人事業者向けの、税金ガイダンス本は見受けられない。そんな状況の中で是非おすすめしたいのがこの一冊。
この書は実際に文筆家としてフリーランスの立場から生計を営んでいる筆者が、「多数の著書を執筆して専門学校で教鞭も採る、匿名希望な税理士さん」と掛け合い漫才を繰り広げながら、フリーランスの立場におけるさまざまな税金の問題を優しく説明してくれる内容となっている。
特に書内の表記曰く「ぶっちゃけ」的なノウハウの話が多く、役立つ知識が豊富に盛り込まれているのが嬉しい。事業税や消費税の項目、白色申告と青色申告の話など、フリーランスになる(ならざるを得ない)人は、是非その前に読んで欲しいものだ。
なお税制は毎年のように変更されるし、状況によっては記述内容と違ってくる解釈がなされる場合もある(事業税の有無についてなど。個人事業届に記述した事業内容で事業税が違ってくるような表記がされているが、関係各署で確認したところ、各年に確定申告した際の売上や所得の実項目で判断されるとのこと)。フリーランスになったのだから、自分で調べる力くらいは身につけよう、というところか。