春一番ライヴ 74
探していた音源『春一番』、やっと手に入れることが出来ました。いつ聞いてもホッとする高田渡の『生活の柄』。久しぶりに聞いたこの人、中川五郎の『Come To My Bedside』。ディランIIは荒削りですがライヴの良い面を味わえます。大塚まさじも『今日は本当に楽しかったし、またこういうことがあればイイ。』と喋っています。ラストの『男らしいってわかるかい』では一緒に歌い出す観客の歌声が入ってイイ感じです。あの時天王寺野音で一体となった人達、光景を思い起こすことでしょう。値打ちはあると思います。
KOSUKE KANAMORI roll on road vol.1~live best
金森幸介は2008年に12枚ものライヴ・アルバムを発表している。本作はその12タイトルからのベスト盤。曲によって音(音量)が一定でないのは、きっとライヴ・ハウスによって、また録音の手法が異なるからだろう。スタジオ録音盤に慣れている方には、それが荒っぽく聴こえるかもしれない。しかし、そのザラついた感じが生々しくもある。
このアーティストが18歳のときに書いたという「悲しい日々」は言わずと知れた名曲であるが、その約40年後に書いた「ピート・タウンゼント」や「たとえば」も素晴らしい作品。良質の物語やエッセイの読後に襲われる爽快感と目からウロコが落ちてくる感覚が「ピート・タウンゼント」と「たとえば」にはある。<歌詞に重きをおく>というリスナーには是非、聞いてもらいたい。もちろん、前記した3曲以外にも佳作が並んでいる。最近流行のハンバートハンバートというデュオの佐藤良成が金森幸介を尊敬しているのもこのCDを聞けばよくわかる。
ライヴを中心に音楽活動を続けている金森幸介。彼は2009年4月25、26日、2日間かけて51曲を歌うというライヴを行う。そしてそれは5枚組みライヴCDとなって発表されるらしい。このシンガー・ソングライターは一体、どこまでライヴ・アルバムを出しつづけるのだろうか?