JIN-仁- BD-BOX [Blu-ray]
DVD版の評判を見て乗り気では無かったのですが、
続編の存在と、ブルーレイの登場で一気に購入へ。
少々コストが高かった点と、ディスクの固定の甘さなど、
実用的ではないケースの作りに不満でしたが、
後はおおむね満足。
物語のジャンルは、
現代の医者が過去にタイムスリップをするという、
要はSF時代劇です。
現代から持ってきた未来の力は、
いわば水戸黄門の「印籠」のような万能の武器ですが、
中々上手く行かず、一筋縄では無いのが良い。
主人公の『大沢たかお』演じる南方仁は、
タイトルにもなっている「仁」という言葉のとおり、
親愛の情と優しさに溢れた、極めて「純粋の塊」のような正直者。
それゆえに、周囲の人間の
貪欲、下心、タブー、腹黒さに翻弄され、
徐々に心は揺らぎ、汚れ、疑心で満たされていきます。
しかし、そんな板ばさみの苦悩の中でも、
決してあきらめず、信念を曲げず、
犠牲を覚悟で、自分や仲間を以下の言葉で信じ続けます。
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
そう。このドラマの全ては、
この文句に尽きると思います。
自分ではどうする事も出来ない宿命の前に、
それすらも変えられるはずだと、
明確な意志を持って逆境を乗り越えていく様は、
本当に爽快です。
総じて、このドラマは
人々の出会いによって揺さぶられる感情を、
絶妙な説得力で描いたエンターテイメント作品です。
それゆえに、見るたびに、
「誰かを守るという事」が、いかに難しく、
生半可に軽々しく言うべきものじゃないと実感してしまうほど。
ただし、一点だけ、
注意が必要かもしれません。
神秘の万能薬ペニシリンなど、
やや史実よりも誇張されている節もあり、
(実際は万能薬ではない)
歴史モノとして見ると、やや面倒な事になる点。
なので、マンガ原作という事もあり、
あくまでフィクションとして気軽に楽しむのが一番かもしれません。
それにしても、坂本竜馬役の『内野聖陽』は、
福山雅治より史実のイメージに近かったと自分は思ってしまい、
竜馬と会った事など絶対に無い自分のくせに、
妙に納得させられたのには、何とも驚きました。
JIN-仁- 完結編 DVD-BOX
『JIN-仁-』の続編の制作が発表されたとき、最初に感じたのは疑問だった。
ヒットドラマの続編が作られるのはよくあることだが、個人的には成功した作品はほとんどないと思うからだ。
しかしその不安も、物語が進むにつれて払しょくされていった。
前編に続き学ばされることや気付かされることがたくさんあった。
特にそう感じさせられたのが第一話の坂本龍馬の言葉とである。
「死んだ人間が『この国にもう一度生まれてきたい』と思うような国を造らないかん」
見終わった今考えると、このドラマはこの言葉に象徴されているのではないかと思う。
「この言葉の意味を視聴者に考えてもらいたい」、というのがこのドラマを制作した人たちの思いだったのではないかと、私は思う。
死んだ人が「もう一度生まれてきたい」と思うような国、そうするために必要なのは、技術よりも心、つまりは「仁」を日本人の心に刻むことが必要、全話を振り返るとそう感じる。
自分は見ていなかったが、同じ時間のフジテレビのドラマが同じくらいの視聴率を出していたので見ていない人、もしくは途中でそちらに移った人もいるかもしれない。
そんな人は是非DVDが出たら、レンタルでもいいので見てほしい。
きっと多くのことを感じることができるだろう。
JIN-仁- DVD-BOX
この作品は非常に有名なので、ストーリー紹介も批評ももういらないように思えますが、とりあえず。
ジャニーズ主演でもなく、ヒットするかどうか確証のないこのドラマをよくこれだけお金をかけて作ったな、と関心しました。
民放のレベルとしては、精一杯のデキですし、よく出来ていると思います。
時代考証とかそういうのはどうやっても資金力の桁が違うNHKには適わない。
だから民放はどうしても流行りのタレントを使って、タレントをまず抑えてから、そのタレントのイメージにあった役を考えて作るのが流れになるのもしょうがないので、民放のたいていのドラマは大人が見るに耐えないつくりになる傾向がある。
視聴率を考えると、若い世代がみたいタレントを使うのが一番手っ取り早いので責められないんですが。
このドラマはクランクインの1年以上前に大沢たかおに主演を依頼していたそうで、大沢たかおの返事待ちだったそうです。大沢たかおは7年以上テレビドラマに出ておらず、依頼も反故にしていたそうですが、1年経って脚本を読み始めると、よく出来ておりこれなら、と出演を快諾。
そういう流れなので、アイドルドラマとは作りこむ前の意気込みが違ったのですね。
もちろんアイドルのドラマも必要ですが、じっくりと大人のキャストで作るドラマが高評価を得るというのは嬉しい限りです。
観ていない方がいれば・・・、絶対にはずれはないでしょう。
『レコードのムード』シネラマ映画「世界の七不思議」編
しつこい様ですが淀川さんが御存命の頃に日曜洋画劇場のエンディングで流れていた曲はここにあります!
「ソー・イン・ラブ」って曲名でこのCDの最後のトリをつとめています。
しかしソー・イン・ラブ以外の曲も素晴らしいです!この一曲の為に買うのが嫌でためらっているのでしたら迷わず購入する事をオススメします。
難をあげれば音質がモノラルでしかも原盤からでは無くレコードから直接おこしてるからチリ・ブツ音が入ってる事でしょうか?
でも自分は全く気にならない音質レベルでしたしモノラルに関して一言で言ってしまえば「こういったのはモノラルの方が断然いい」のです、 例をあげるとロベンフォードとジミーウィザースプーンが組んだCDが2枚ありますが最近出たヤツは無理矢理ステレオ化されていて本来の良さが欠けた様になってがっかりしました;機会があれば2枚を聴き比べてみて下さい
まぁ兎にも角にもCD化まで漕ぎ着けたスタッフを称賛したいです、コンピレーションなのにまるで一人のアーティストのアルバムを聴いている様にバランス良く曲が並んでいて実に聴きやすかったですしね、後出しのライバル(?)のイマージュ10よりアルバム単位で楽しめるのでは無いかと(笑)
まぁ人それぞれですけど。
これこそ売れるべき名盤!CDジャーナルで星を獲得したのは伊達ではありません絶対オススメです!
イマージュ10 emotional&relaxing(Blu-spec CD(TM))
いま感動にうち震えております・・・。苦節30年。探しに探したモノが、ついにみつかりました。
「日曜洋画劇場」は、高度成長期どまん中の日本の家庭に、毎週洋画を届ける人気番組でした。解説はもちろんあの淀川長治先生。「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ・・・・」の決まり文句から一気にエンディングへ。そこで流れるのが、この「So in Love」でした。
妙に暗いイメージで、荘重かつ華麗。幼心に「ああ、もう寝ないといけないんだ」とプレッシャーを感じつつ布団にもぐり込んだものです。アメリカを代表する大作曲家コール・ポーターが晩年の1948年に手掛けたミュージカル『キス・ミー・ケイト』の一曲。それをモートン・グールド楽団というのが、1951年に録音したらしい。
これが廃盤で、いくら探してもみつからない・・・・。そしてソニーから「イマージュ」シリーズ10で復刻!その歴史的録音が今よみがえる!それは、まさにあのエンディング・テーマでありました。モノラルの古色蒼然とした録音状態ではありますが、上々のできばえ。思っていた以上の感動です。。。
想い出を共有する皆さん、この一曲のためだけでも必買です!!