腰痛は99%完治する―“ぎっくり”も“ヘルニア”もあきらめなくていい!
病院の宣伝本という見方もありますが,私は実績を見てこの本を選びました。全編宣伝というわけでもないので素直に読めました。
それに,わざわざ病院に行かなくても本気でやれば治ります。 マッケンジー体操とボールを仙腸関節に当てる体操を毎日繰り返し腰痛と肩凝りが楽になりました。本の説明にはありませんが,仙腸関節(本の図の線の部分)を指先でぐりぐり骨から肉を取り離すように揉めば,20数年悩んで来た腰痛もスッキリしました。 本当に腰痛で悩んでいる人は,真剣にやれば必ず良くなると思います。
仙骨姿勢講座―仙骨のコツは全てに通ず
自身が十代の時からサッカーをきっかけに腰痛になり、以来ずっとお付き合い。さらに社会人になってから偏った動きで身体を酷使、股関節まで痛め、本当につらい数年を送ってきました。そこから完治を目指し色々な方法を試してきましたが、なかなか「これだ!」と思うものが見つかりませんでした。しかし!ここに「答え」があったのです。本の中にある姿勢作りを行ってみてびっくり、なんとこんな簡単なことが悪いほうの股関節がひっかかってできないのです。しかししっかりと時間をかけて取り組んでいくうちにだんだんとできるようになり、そのころには痛みが軽快しているではありませんか!「仙骨を締める」ことの大事さが良くわかりました。例えば「コルセットを着けると腰痛が軽くなる」とか「スポーツでなかなか腰が入らない」なんて話をよく耳にするかと思いますが、「なぜ?」「どうしたらいい?」なんて悩む人もいるかと思います。その答えはこの本の中で見つかることでしょう。
本の中では「うんこ我慢の姿勢」と表現していますが(笑)、尾骨をお尻を締め込みながら奥へしまいこむような姿勢をとることによって体幹が安定し、身体の動きが安定するとともに、背骨の配列が適正となって身体の不調も改善される、それをわかりやすく実践解説しています。大事なことはそれを「日常化する」こと。
これをマスターできれば、腰痛克服からスポーツ、武道の技術向上まで、計り知れない恩恵を受けられると強く思います。
図解手を添えるだけで、骨のゆがみがなおる!
骨のリズムに合わせて手を添えて治す、となっていますが、本書ではそこまで高度な技術は紹介されていません。紹介されているのは弱い力を長時間かけて、歪みを正すという、基礎的な技術です。具体的には身体の歪みのある部分を手で支え、患者さん自身の体重がかかるようにして2〜3分待つ方法。歪みの方向を見て取ることができれば、安全な技術でしょう。ただ、治療家が臨床で使うには、じっとしている時間が長すぎ。
内容紹介にある「リズムに合わせて手を添える」技術が知りたかったのですが、肝心の部分はごく簡単に触れられているだけだったので、残念です。