喜劇人に花束を (新潮文庫)
小林信彦先生の喜劇人論です。
もう植木等さん、藤山寛美さん、伊東四郎さんの評伝といっていいでしょう。
冷静な客観的な分析の中にも喜劇や喜劇人への愛情がうかがええます。
先生ご自身のエピソードも細かく書いてあります。
最近なくなった谷さんや森繁さんのこともぜひ書いてほしいですね。
植木等と藤山寛美―喜劇人とその時代
植木等と藤山寛美という60年代の日本の「笑い」を支えた2人の大スターを同時代人として描いた著者ならではの作品。植木等は、ジャズ酒場から「クレージーキャッツ」の一員としてTV創世記に登場し、一世を風靡する。ナベプロが黄金時代を迎え、現在のジャニーズ事務所並みにTV局に強い影響力を持っていた時代があったが、クレージーキャッツの存在が大きい。又、松竹喜劇の大看板。関西で独特の笑いと個性を発揮した藤山寛美。彼もまた非常にクセにある男で、舞台で見せるような単なる善人ではない。2人とも笑いを売り物にしながら、独特の個性が人を惹き付けてやまない。60年代という時代と切り離しては考えられないだろう。著者には「日本の喜劇人」という名著があるが、喜劇を作ることに興味を持っておられるような方にお勧めでしょうか。
松竹新喜劇 藤山寛美 DVD-BOX 十八番箱 (おはこ箱) 1
とにかく懐かしいです。中学生の頃、土曜日は学校が終わると一目散に家路を急ぎ、TVにかじりついて藤山寛美さんの舞台をみていました。日本人が忘れてはいけない人情や心を、お芝居を通して自然に学んだように思います。ビデオの存在は知っていたけど、DVDはファンにとって夢にまでみた話です。18番箱の中でも「下積みの石」は大のお気に入り。可笑しくて、せつなくて、泣けてしまいまう。もう何度も繰り返して見ましたが、子供の頃にみた内容でも、今見だから理解できる大人の機微もあり、少しも古さを感じません。大人も子供も各々の目線で一緒に見ることのできる藤山寛美さんの演技は最高。真の芸人さんです。
松竹新喜劇 藤山寛美 DVD-BOX 十八番箱 (おはこ箱) 2
1作、1作どれもすばらしく、1ヶ月かけて、6作品を何度も見るのですが、見ている中で、おもしろすぎて泣いたり、親子の情であったり、
真面目な場面でも、感情が伝わって泣いたりと、両親も私も、このDVDが発売された事を喜んでいます。今回は特に2作品 花の六兵衛で
伴しんぺいさんとのやり取りが楽しくて大好きです。後1つは
大阪ぎらい物語この2作品は5〜6回は見ました。今DVDでしか拝見できないのが、辛いですね。