拝み屋横丁顛末記 15巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
いつもどたばた喜劇になってしまう拝み屋横丁。でも、どこかほのぼのとした気持ちにさせてくれるのが横丁らしさと言えるかもしれません。たいていのトラブルは三爺が原因となり、それを最終的に大家さんの文世さんがお裁きで解決する、というパターンが多いかと思いますが、その文世さんも敵わないのが文世さんの父親の先代大家。実はこの人が一番のトラブルメーカーかも…。ただ、今回は喜劇だけではなく、物書きとして行き詰まった東子さんと平井とのエピソードも良かったです。東子さんのお父さんが、平井の存在を認めているところがほっとします。
個人的にはカラスの絹代ちゃんが大好きで、絹代ちゃんの更なる活躍を期待しています。第92話では絹代ちゃんが結構登場してくれて、私は大満足でした。幽霊のエンジェルさんも好きなキャラクター。エンジェルさんを慕って昔の仲間がちょくちょく訪ねてくるのも、横丁に花を(?)添えているかも。
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拝み屋横丁の第2弾。里佳子ちゃんが出てきます。正太郎君が平井に乗っ取られたり、学校中の男子生徒・男性教師の恨みを買ってしまいます。正太郎君は、今回大活躍?です。 そして、じじい達は今回も大活躍です。じじい達のためにも、早く、早く次を出して!!
拝み屋横丁顛末記 13 (IDコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
この作品のよさの一つは、年を重ねても昔と変わらずに持ち続けている気持をうまくすくい上げて見せてくれるところだと思う。
この巻の1話目に収録されている話はその典型。
人に想われるのはいくつになっても嬉しいものだと思う。笑顔の可愛らしさが、そのことを表現してくれている。
もちろん人情話とともにギャグも堅い。
特に先代大家が出てくる話に、はずれなし。
口裂け女の都市伝説を絡めて、話がとんとん拍子に大きくなっていく様子や三爺の絶妙なはぶられ方など相変わらず面白い。
特に変わったことはしてないけれど今まで通り、楽しい作品。