ワルツ・フォー・デビー+6
しっとり濡れたMonicaの歌声、愛くるしいです。
スウェーデンの母国語で歌われる曲がまた色っぽくて
、神秘的で良いですね。草むらの名もない花のざわめきの
様な、ぞくぞくするエロティシズム。ナチュラルなMonica
の素直な感性が、気持ちを開かせます。
スウェーデン民謡はJazzに合いますね。美しく儚く、哀愁に
満ちて。Evans Trioの伴奏も温かく美しくリリカルで素敵です。
IsraelもBunkerも良い仕事をしましたね。この二人だからこの
企画を引き受けたのかもしれませんね。
小粋で温かいSecond Trioにぴったりのいかした仕事です。
ボーナストラックの、サンタが街にやってくる、を歌う
Evansが可愛い。
ワルツ・フォー・デビー+6
モニカ・ゼタールンド (Monica Zetterlund 1937年9月20日〜2005年5月12日)は、スウェーデン生まれの歌手、女優。デビュー前はビリー・ホリディ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーンを聴いていたという。アルバムは1964年8月の録音でビル・エヴァンス・トリオがバックを勤めていることでさらに有名になる。特にビル・エヴァンス・トリオの演奏が特にすばらしいのとベースのチャック・イスラエル、ドラムのラリー・バンカーのトリオの完成度がひじょうに高い。アルバムのタイトルの「Waltz for Debby」はスウェーデン語で唄っており希少性もある。ライナーにモニカ・ゼタールンドとビル・エヴァンスが一緒に写った写真がある、二人がサングラスをしてお似合いだとおもうのだが。これが演奏に表れていて好感が持てる。
(青木高見)