もう、資格だけでは食べていけない
専門の資格を取得すると、
それだけで安定的な仕事を得られる時代があったのは、確かですね。
親戚のおじさんなんかも、そうでした。
それくらい資格は価値があるものでした。
それがここ20年くらいの不景気で、
手に職をつけようと、資格取得がブームになり、
ネット社会になって、専門的な仕事に対しても、
料金体系の比較検討が簡単にできるようなり、「資格」があるだけで、
あぐらをかいていられる時代ではなくなりました。
それが「資格だけでは食べていけない」ということなのです。
では、それに対してどうすればいいのか、
ということが著者が実体験を積んできて、
悩み、苦しんで、見つけた方法を惜し気なく伝えよう、
というのが本書の目的です。
ただやはりどの業界にもありがちな、「変化」を拒む人たちがいます。
資格の業界では「士業純血主義」と呼ばれ、
著者は「悪しき専業理想主義」と斬ります。
そういう旧態依然とした中から抜け出すために
「資格起業家メソッド」を提唱し、
みずからも「経営天才塾」を運営しています。
そこでは、単に「販売」という手法から脱却し
「マーケティング」の手法・観点から「士業」を捉えなおします。
「アナログな営業」と「ネット営業」を平行して行い、
コンテンツ型資格起業家から始めることを説いていきます。
ご自身の経験を踏まえ、「セミナー」を開催したり、ブログ、
メルマガを活用する方法、またその手法もあります。
そしてあなたがそれを実践し、個人から組織に、成長できた場合まで、
どうすればいいのかも教えてくれます。
士業で行き詰まっている方、
あるいはこれから独立開業を検討してる方には、
必見の書といえるでしょう。
資格の合否は「ノート」で決まる!
資格に挑戦しようと思ったのは、1年前。そのときから、短期合格するためのノウハウ本をさがしていた。それも、ただの主婦でもできる合格できる、ハウツーもにを。この本が、私を合格に導いてくれると確信した。この本のとうりがんばろうと思う。
四十七人の刺客〈上〉 (角川文庫)
『最後の忠臣蔵』がウエットな物語だとしたら、こちらはドライな目でしっかり見つめた討ち入りまでの熱い年月を描いている。
討ち入りまでに大石は何をしてきたのか、色部、柳沢それぞれの攻防、それらが静かに静かに煮詰まってゆき、討ち入りの夜すべてを爆発させるような頂点を迎える。
読むこちらも、もう討ち入りで力尽きるほどの描写だった。
個人的には大石がなんと見事なことかと感嘆しつつ、その大石に煮え湯を飲まされる色部のぎりぎりとした歯ぎしり状態に共感してしまうことが多かった。
全てを計算づくで見る柳沢の徹底した権力者っぷりもなかなか。こういう敵役がいいからこそ、大石が活きている。