うさぎドロップ [Blu-ray]
一つの作品として見れば非常に良くできた家族ものだと思うのですが、原作と比べると色んな意味で別物です。 変える必然性のない登場人物の設定を何故変えてしまったのかどう考えも不必要なシーンを入れたのか不思議でなりません。 脚本も原作とは別物。 別作品と割り切れば良作であることは間違いないと思います。 原作付きの作品で役者に登場人物の性格や設定を合わせてはいかんよ。
LOVE STORIES II(CCCD)
ふぞろいの林檎たち・金曜日の妻たち・スクールウォーズに代表されるように80年代ドラマ=TBS色が強かったですが、トレンディードラマをきっかけとして90年代・特に前半のドラマはフジテレビの独壇場だったのではないでしょうか?当時から既に「月9」とちやほやされたりして、視聴率も高く主題歌はもれなく「ミリオンセールス」ばかりを連発していました。それゆえにドラマの印象が強ければ曲の印象も強いように、ここに収録されてる多くの曲に思い入れの大きい曲も多いはず。こうして選曲を見ると適当な選曲でなく、ドラマの色にあった曲が採用されていることに気付きます。振り返ればの織田・石黒の対決は「YAHYAHYAH」がぴったりだし、白線流しの清らかな青春群像物は「空も飛べるはず」にぴったり、ベトナム青年を主人公としたドクなら緩やかな曲の「PRIDE」、不況にめげない庶民的缶詰工場の「コーチ」は「田園」・中でも「リバーサイドホテル」はイントロから本当にインパクトがあった。あの曲で全てもっていってしまったかのよう。とんねるずの田村正和のパロディーもあのバックミュージックでした。
パビリオン山椒魚 プレミアムエディション [DVD]
主役はオダギリジョー(芳一)と香椎由宇(あづき)だが、真の主役は山椒魚のキンジロー。一目見て作り物と分かる代物だが(見慣れればけっこうかわいい、笑)、江戸時代にパリ万博に日本代表として出品された齢150才の動物国宝ということになっている。アキノ、みはり、日々子とあづきはキンジローを管理するサラマンドル・キンジロー財団の美人四姉妹(サラマンドルはフランス語で山椒魚の意)。
この動物国宝を管理する費用が年間数十億といわれ、国民の血税でまかなわれてる。その数十億をめぐって、第二農響などの組織が暗躍することになる。財団のキンジローが偽物というウワサがあり、過去パリ万博時に背骨を骨折したことがある(普通死ぬと想いますが、苦笑)キンジローをレントゲン撮影して骨折痕が確認できれば、真贋がはっきりするということで、若き天才レントゲン技師の芳一が(金に釣られて)担ぎ出される。
この後の展開は芳一とあづきが組織から逃避行して、いつの間にか恋に落ちてしまう(二人で吊り橋を渡っちゃったんですね)というありがちな話だが、細かいエピソードと小ネタが豊富なので、実際にご覧になって確認ください。
ウィキペディアでも驚異の左右対称な完全美人と賞賛される、美貌の香椎由宇初主演作としてすぐに予約したが、美人が一人出ただけで映画が傑作になるはずもなく映画は全くの期待はずれ。ただ香椎由宇の大人っぽい装いから、女子高生姿まで様々な衣装が楽しめる。星3つは香椎由宇の美貌に捧げた。
またオダギリジョーが、自信満々に意味不明な「名言」を何度か語る姿は、ある意味カッコイイ。彼のファンの方はその勇姿を是非楽しんで下さい。
うさぎドロップ [DVD]
松山ケンイチ×芦田愛菜ちゃん…この組み合わせで、面白くない訳が無い。キャストのインパクトに比べて、ストーリーは地味ですが、しっかりとしていました。汗だくになりながらの保育所への送り迎え、キャリアを棒に振っての異動願い…松山さん、ナイスでした。