キッズ・リターン [VHS]
物語に程良いリズムがあった。CASTも個性溢れて自然に演技されており、
肩の力を抜いて観ることができた。やはり、たけしさんは才気溢れているなぁ。
1作目のその男凶暴につきから、順を追って観るととても楽しい。
BANDが、1stアルバムから順次作風を変えたりするのを楽しむような、
感覚を味わえる希有な監督だと思います。
キッズ・リターン [DVD]
本当に良いと思える映画は数少ないのだが、この作品はそのうちのひとつ。
北野作品全般、割と好きではあるものの、これと「あの夏、いちばん静かな海」は別格。ホントに素晴らしい。
洋画、邦画問わず、昔も今もあるお涙ちょうだい的な映画、ドラマが大っ嫌いな私だが、この作品のラストは、初めて観たとき涙が出た。そのあと間髪入れずに来る久石譲のエンディングテーマも最高だし、余韻に浸れる。
不器用ゆえに上手くいかないことは多々あるけれども、何度でもやり直す事はできるという強いメッセージ性があり、現実の厳しさを主人公ふたりを通して淡々と映し出し、他の青春映画にある様な、無駄な感情論や説教染みたセリフ、わざとらしい演技など一切なく、バッサリ切り捨ててラストシーンに持っていく潔さにとにかく感動するし、カッコ良さすらある。
印象的な登場人物の中でも寺島進演じるヤクザが好印象。ヤクザ社会に入ってしまったマサルをボコボコにして、刀で斬りつけて結果的に追い出すのだが、あれは優しさだなと思った。
Pen (ペン) 2011年 12/1号 [雑誌]
旅先で偶然耳にした音楽が、その時の風景や自分の心境とシンクロし突如心を奪われる。その後も、その曲を聴く度に当時の思い出が蘇る。そんな幸せな音楽体験が誰にでもあるのではないでしょうか?
本号は、著名人たちのそんな幸せな体験を集めた1冊。音楽に造詣の深い人たちが多く、センスの良い選曲が光ります。以前は雑誌などで音楽を特集されても試聴する術がなく、購入してみてガッカリということもありました。今はyoutubeなどで気軽に聴けるのがいいですね。ライブラリに新たな曲を加えることができ、満足です。また、きれいな写真も多くインスパイアされました。
鉄道員(ぽっぽや) [DVD]
飛行機の中、TV放映で幾度か見ましたが、今回家で落ち着いて観たくDVDを購入しました。
『字幕表記』が選べるのもDVDならでは、耳の少し遠くなった私にはありがたいオプションです。
浅田次郎の原作は何本か映画化されていますが、『鉄道員(ぽっぽや)』は作者の意図がスクリーンに忠実に反映されており秀逸です。
高校生になった雪子に建さんが最後に言う台詞、何度観ても涙があふれます。