柳 宗理 ステンレストング 穴あき
穴無し、穴あき、両方持っていますが、「穴あき」の方が圧倒的に使用頻度が高いです。
個人的には「穴無し」のデザインの方が好きです。
しかし湯切り、油切りの具合が格段に違います。
又、穴無しにみられる「上向きにした時に熱湯が滴る」という事もありません。
洗う手間、掴み具合も、全く同じですから、一つ買うなら「穴あき」をオススメしますよ。
柳宗理 パンチングストレーナー 27cm (312131)
これまで使っていた普通の網のザルが壊れ、その代わりに23センチの取っ手付きのパンチングストレーナーを購入したのですが、膨らみが少ない形状で容量があまり大きくありませんでしたので、大人数分の麺類(そうめん等)を茹でるような用途のため、本製品を購入しました。
網のザルと違って、底の部分にフレームがなく、大鍋から一気に多量の麺類を流し込むようなシーンでは多少座りは不安定ですが、注意して使えば問題ないと思います。
ザルの部分の作りですが、針金を編み込んだ網ではなくパンチング材(ステンレス板に多数の穴を空けたもの)を使用しているため、網のように針金と針金との間に食材が挟まったり、スポンジで洗うときに引っかかってスポンジがボロボロになるようなことも起きません。
デザイン的にとても美しいだけでなく、壊れそうな箇所がありませんので、長く愛用できると思います。
柳 宗理 キッチンナイフ 18cm
両刃でしかもこの値段。柄の部分が刃と一体化しているので、非常に清潔。配送されるまで高い買物かもと疑心暗鬼したのが、一掃。一生もの。野菜のフレッシュさを十分に発揮させることができそう、スパーッと切れる。握りやすく、フォルムもすっきり。文句なくお薦め。
柳宗理 エッセイ (平凡社ライブラリー)
柳は、この本の中で、現代社会に置けるデザインとは何か、その本質を様々な側面から考察している。
まとまって書かれた文章ではない。
しかしそのことは、柳が絶えず、”デザインとは何か”、という本質的な問いを、自分に課していた、ということの証でもある。
特に”伝統とデザイン”という文章に、そのエッセンスが現れている。
柳はその文章の中で、次のように書いている。
優れたデザインの条件とは、”機能が優れていること、すぐれた近代的技術が用いられていること、優れた材料が適宜使われていること、大量生産にあったデザインがされていること、無駄を省いた合理的なデザインがされいること。”
また、同じ文章の中で、このようにも言っている。
”日本の土地で、日本人が、日本の民衆のために、日本の社会的な条件でデザインすれば、造られた物は、ひとりでに日本的なものにならざるをえないだろう。”
この本を読む人は、自ずから、自分がデザインをどのように考えているかを、あらためて思いめぐらすことを強いられるだろう。
CasaBRUTUS特別編集 新装版 柳宗理 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
柳宗理氏のデザインにすこしでも何か感じたら、この本を読むことをおすすめします。
斬新なはずなのになんか懐かしくて、世界的に評価されているデザインなのに
普通の人たちの毎日にしっくりなじむ温かさもあって。
私個人としては、有名でお金持ちのデザイナーが氏のデザインについて話しているページよりも、
そこに暮らす一般の人たちと氏の作品が溶け合っている日常の風景の写真がすてきだと思いました。
柳宗理という人を知るきっかけの一冊にもなるし、
柳宗理という人に立ち返る一冊にもなりそうです。