ミカ・バンド・ライブ・イン・ロンドン
『黒船』『ホット!メニュー』も素晴らしい。これはこれで書く事も多いが、当時のミュージック・シーンの流れに興味を持つ人にとってこのアルバムは一種の「奇蹟」を捉えた、まさに幻の名盤である。
作品の内容は「塀までひとっとび」を始め、強力な「サディスティックス」のグルーヴに持っていかれる。やっぱり高橋幸宏・後藤次利・高中正義といったキラ星の如きプレイヤーによる快演は時代を突き抜けている。カセットテープによる録音と言えども全く気にならない(むしろブートレグの名盤を聴いている雰囲気)。私的には高橋幸宏大師匠のスネアのロールを多用した粘っぽいタイトなドラムにやられっぱなし。あ〜もっとやってくれ!!
このロンドン公演を始め、ミカ・バンドのロキシー・ミュージック前座というのは全てがエポックメイキングな事態であった。イギリス上陸後の公開リハで既に8000人の歓声を浴び、BBC「オールド・グレイ・ホイッスル・テスト」に出演して追っかけが現れ、ロキシーは顔色を無くして演奏する気をなくしたり、後のYMO公演に「ミカ・バンドのユキが来る!」とジャパンやポリスのメンバーが駆けつけてみたり。図らずも日の丸を背負った日本のグループが、一瞬と言えど世界の舞台に出現した瞬間である。本人達も「こうなりゃやるしかない、ヤマトダマシイで!!」だったらしい。75年であれば無理もないことか。これでミカ・バンドがこの先も続いていたら歴史は変わっていたのかも。
秘書はスーパーサディスティック (ガッシュ文庫)
タイトルが直球すぎてやや気遅れしましたがS眼鏡攻に飢えていたので購入しました。
平凡な主人公が大企業の会長の孫の代役として抜擢され、攻により教育される、というよくある身代わりものですが、無理めな展開も無難におさめ、文章も読みやすく楽しめました。
前半の攻の秘書の行動はドSというかいじめに見えるような…
(プールに突き落とすというのは大人としてどうだろう(^_^;))
受も前半は真剣に嫌がっているし、脅迫しながら行為に及ぶあたりはこらこら犯罪だよと言いたくなりましたが、攻の熱烈な愛情表現に後半あたりから受がほだされて甘い感じになり、最終的にドSの秘書はわんこ攻に。
さらっと読めて後に残らない。
イラストも癖がない上手さで読者を全く邪魔をしない(これは貴重では)。
正直総合的に物足りないですが、ブレイクタイムにちょうどよいBLではないでしょうか。
無罪モラトリアム
椎名林檎1stアルバム。このアルバム抜きして
彼女は語れない。世紀末の日本、リスナーは彼女の
才能に酔い痴れた。
「正しい街」から「モルヒネ」まで全てが珠玉の名作。
今の林檎についていけない人も興味を持ち始めたビギナーも
ここから入門すべし。
私はシングル「ここでキスして」のCMが今も忘れることができない。
黒船
ロックというとなぜか昔から「世界基準」みたいなのがあって、それにくらべて日本のロックはどうのこうのという議論があった。
特に音楽評論家は、洋画側から邦楽ロックを見下しているような風潮があった。特に福田某、湯川某だ。
そんなのナンセンスだと思う。外国で成功したいやつらは彼らの土俵で勝負すればいいんであって、海外で成功しないと「ロックではない。本物ではない」というのはおかしい。音楽は陸上競技じゃないんだから。
重要なのは、ミュージッシャン側の問題の立て方だ。自らの表現を戦略として、どこの誰に向けて発信するか(聴いて欲しいか)だと思う。
前置きが長くなって申しわけないです。この「黒船」の良さは、外国人には到底わからないと思う。
四人囃子やカルメンマキ&オズ、頭脳警察の作品もそう。これらは日本人の感性や、日本語の素晴らしさを再認識させられた作品でもある。
慰めじゃない。日本一でいいんじゃない。
穂花 サディスティック痴女ナース [DVD]
穂花といえば噂によると元千葉の方で本当に
看護婦をしていたらしく、それが本当なら看護
婦プレイはお手の物だろう。痴女風なシチュエ
ーションが多くカメラ目線も他の作品に比べて
多い。コスチュームも看護婦風のボディコンも
あり絡みの部分ではブラを外してない部分もあ
り細かい所もツボを押さえた作品になっている。