ビーチ・ボーイズとカリフォルニア文化 はるかな場所の一番近いところ (P‐Vine BOOKs)
この本はビーチ・ボーイズのことよりも、
ウィルソン一家を祖父の代まで遡っての、
アメリカ移民文化に多くをさかれ、
そして、サーフィンというものの文化的見識、
ホット・ロッド、カー文化への言及など、
かなり興味深い、日本人にはまず描くこと無理な
内容です。
その中から生まれたビーチ・ボーイズやジャン&ディーンに
考察が及び、「ビーチ・ボーイズ・ストーリー」とは
語り口がまるで違っています。
そのかわり、各アルバムの録音模様や、
有名になってからのスキャンダルはかなり
大まかに省かれ、
「スマイル」セッションなども、他のアルバムと
同等の扱い、いや、初期のレコード録音についての
言及のほうが多いくらいで、
わざわざ「カリフォルニア文化」と題名に
つけてある由縁でしょう。
個人的には、デニスがブライアンの才能について
いかに理解が深かったか、という発言の数々で、
ああ、デニスが生きてればビーチ・ボーイズも
もう少し関係がややこしくならなかったろうな、
と残念でありません。
原題がブルース・ジョンストンの曲名ってのも、
ひねくれてて、いいっすね。
前半読み進むの大変ですが、
ウィルソン一家という貧乏移民が後々、
カリフォルニア・ウェストコーストの代名詞に
なる、という過程が本書の読みどころだと思うので、
ぜひひとつお読みください。
「朝がつらい」がなくなる本―ぐっすり眠る、すっきり起きる習慣術。 (知的生きかた文庫)
「豆単」っぽく小さい本で頁数もさほどなく、あまり“論破”もしてないながらも、コレに書かれていることを実践してみたら、日に日にタイトル通り「朝起きるのがつらくなくなる」ようになってきました。
これまで(非効率だっただけのようだが)日中の時間だけで仕事が片付かず、深夜(AM2,3時)に及ぶまで仕事をし、どうしてもやめられなかったネットサーフィンやゲームをその後行う、という典型的な「夜型人間」だったのが、ついに睡眠障害となり改善を余儀なくされたとき、「何か改善の参考になるものはないか?」と探していたところで見つけたのですが、同じように苦しんでいる方にはぜひお奨めしたいです。
月ひとしずく
タイトル曲は、井上陽水と発売当時にソロデビュー直後だった奥田民生の共作です。シンプルな中にひねりのある楽曲、小泉今日子が自ら進んで歌っていると伺えるボーカルにより、上質なポップスに仕上がっていると思います。個人的には小泉今日子の音楽作品ではこの曲が一番好きです。
また、この曲の奥田民生によるセルフカバーは「ショッピング(井上陽水奥田民生)」FLCF-3679に収録されていますので、興味のあるかたはこちらもどうぞ。