金色のコルダ~primo passo~クラシック・コレクション コンプリートBOX
ネオロマfanを10年もやってると、この会社のやり方を熟知してしまいました(笑)
このクラッシックコレクション(他キャラソンも)も絶対早いうちにセット化すると思い、買わずに我慢したかいがありましたよ。
ただステラコンサートDVDは別販売した方が良かったと思います。
このやり口はよ〜く分かってるんですがね(-"-;)
女 (遠藤周作歴史小説集)
時代時代によって女の生き方は斯様に変わるものなのか、と思う小説。浅井長政に嫁ぐお市の方をプロローグとして、徳川家慶の寵愛を受けた加代がエピローグ。権力をもたないままに男を相手にして自分の生き方を探るものから、権力を持ち、女を相手として大奥で戦う女の生き方までを描き切った作品である。
ここに描かれている女性すべてが魅力的であり、それぞれに人間味溢れる描写がされている。茶々の描き方などは「そうきたか」と思うものがある。秀吉のことなど愛していなかったのだという解釈は目にするものの、死の間際に際して愛を実感するくだりは、なかなかに良くできているのでは。
「女」をテーマにした小説を読み、現代はどうなっているのだろうかと考える。「女」という性を持った私は、ここに描かれている時代とは全く異なるフィールドで戦っていかなくてはならない。兎にも角にも、男女平等に機会は均等に与えられている(はず)。この小説の時代に比べると、男女の社会的役割の差がなくなった。こんな風に未来にチャンスを感じられる作品だと思う。
堀江美都子歌のあゆみ2
最初のロッキーチャック挿入歌の2曲を除けば、すべて昭和49年10月~51年3月までのたった1年半の間に生み出されたもの。「歌のあゆみ1」が彼女の成長過程を耳にできるのに対し、本作品はもはや歌い手としての完成品というしかない。
楽しみ方としては、懐かしさに浸るのも一つだが、何よりこの声の伸びが特筆ものであり驚きそのものである。お奨めは有名曲以外では「戦いははてしなく」「ポッコの空」「サウルスくん」「ちいさな愛の歌」あたり。
今となって思うのは、こんなかわいいかつ歌の上手な若い女性が、ここまでアニメの歌に全力を注いで歌っていた事。ある意味昭和の奇跡ではなかろうか。
全65曲、クオリティの塊。そしてこんないい声の彼女も、ある意味空前絶後の良き時代。
Jリーガーの少年時代―プロを目指す子どもたちへ贈る成功へのバイブル (NSK MOOK)
Jリーガーと日本代表選手たちが歩んできた道のりとルーツを恩賜や家族の言葉をもとにたどられたものです。
・闘莉生
・梅崎司
・水野晃樹
・柏木陽介
・水本裕貴
・カレン・ロバート
・永井雄一郎
・青山敏弘
・岩政大樹
・うっちぃ
・玉田圭司
・中村憲剛
・遠藤保仁
・香川真司
・西川周作
・藤本淳吾
ダダ―前衛芸術(アヴァンギャルド)の誕生 (「知の再発見」双書)
20世紀のアヴァンギャルドの先駆けとなったダダのコンパクトな概説書。多数の図版が想像を刺激し、巻末の資料集(宣言、詩、インタヴュー etc.)も貴重だ。本書の特徴は、ダダ(ツァラ)の徹底的な否定性に注目することで、シュルレアリスム(ブルトン)との断絶をより強調している点だ。僕自身、ダダの必然的に自己否定にまで到らんとするほどの否定性に強く惹かれ、「精神の内奥」という何らかの固定的な本質・意味・価値・秩序・規定に足の踏み場を見出しているようなシュルレアリスムの不徹底には不満である。
"人が書くのは・・・ひとつの逃避にすぎません。・・・。ほかにも解決法があるかもしれません。それは、あきらめることです。・・・。なにもしなければよいのです。しかし、それにはとてつもないエネルギーが必要なのです。"
"いまも書きつづけているのは・・・弱さのためなのです。そしてとくに、外部の生活のなかにある詩に疲れはて、自分自身の中に詩を探し求めているからです。"
"それ[ダダ]はひとつの抗議でしかなかったのです。"
"[ダダは]むしろ、ほとんど仏教的な無関心の崇拝への回帰だといえます。・・・。・・・たえまなく増大していく『それがなにになるのだ』という悪魔的なしつこさによって、その反応が出しつくされ、消えうせると、あとに残るのは無関心だけなのです。"