DOOR [VHS]
私が始めて見たのは、小学校高学年の頃。ラストの狂気っぷりは今でも忘れられません。高級マンションに住む主婦が強引なセールスマンにとある理由からストーカーじみた行為に遭う、ごく平凡(?)なストーリー。しかし、このセールスマンがちょっと尋常じゃなかった!邦画独特の親近感があり、洋画の二流サスペンスよりも見る価値あり!残念ながらセル商品ではない為、レンタルや、レンタルおちなどを探されて下さい。
零戦燃ゆ [VHS]
零戦と共に太平洋戦争を生きた人間達の映画です。零戦の開発から戦争での活躍、そして敗戦への時代の流れを、二人の男の視点から見た話になっています。
この映画の主役はなんと言っても零戦です。前半はその機動性を生かし無敵を誇った零戦も、中期~後期に掛けてはその防弾性の低さと推力不足からアメリカ戦闘機に遅れを取るようになります。それでも零戦にこだわりつづけるパイロット…。自分の愛する人間の為に男は飛び続けるのです。
特撮は主に模型を使っており、現代のCGと比べるべくもありませんが、懐かしい感じに仕上がってますし、雰囲気は出ています。撮影用に実寸の零戦も登場します。
出演は堤大二郎。整備士役の橋爪淳ともに好演。時代の要請か、当時のアイドル早見優が水をさしてるものの、総じて良い役者さんが出ておられ、納得の1本になっています。(敬称略)
零戦燃ゆ [DVD]
古い作品ですが凄く面白いです。戦闘機の内部や照準器・機銃の音など、映像を通じて実際に自分が乗っているような気分に浸れ心地良い。(舛田監督はカメラワークの指示が実に上手)
基地での検査や体操のシーンなど細かい部分まで徹底的に表現されてるせいか当時の雰囲気がこちらまで伝わって来る様でした。この辺りは脚本を描かれた方の細やかな神経が良く現れているなと感じました。
戦争映画は過去にいくつもし視聴しましたが、大半が上官や古参ばかりに視点を当ててるのに対し、この作品は若者に視点を当ててるせいか青春映画と言うイメージが強いですね。そこが爽やかで良かったと思うのですが。
一番衝撃を受けたのは堤大二郎氏(彼は当にハマリ役!)演じる浜田の機体が攻撃をモロに喰らい火だるまになるシーン・・・迫力がありました。そしてこの映画の為に造られたオールジュラルミンのゼロ戦。
昔の古い映像が使い回しされてる場面が残念だったので星を1個下げましたが作品的には星5つ付けたい面白さです。邦画の戦争映画では一番好きです。