The Adventures of Drippy: The Runaway Raindrop (Aut Sheldon, Mary)
もとは日本の高校生向けの英語教材として人気作家シドニー=シェルダンが書き下ろしたもの。ナレーションには、あの「ラジオドラマ『火星人襲来』」事件で全米をパニックに陥れたという武勇伝を持つ名優オーソン=ウェルズを起用。
米国では子供向けという位置づけがされているようで、文法的には大体英検3級レベルの内容である。ボキャブラリーも基礎的なものばかりなので辞書は要らない。しかし、字で追うだけではもったいない。付属のテープはネイティブスピードなので、もっと英語力のある人がリスニングを鍛えるのに最適だ。実際、TOEIC810点の実力を持つ私でも、集中して聴いていないと内容を把握できない。
発音が綺麗なので、文法的に簡単な英文で正しい発音、カタカナ表記では分からない微妙な音の違いを確認していくとよい。たとえば、主人公ドリッピーのセリフでは、'th' /θ/ の音はサ行ではなくタ行の音に聞こえる。実際、日本以外の国の人では /θ/ を [t] で発音することが珍しくない。あるいは、前の単語の末尾の子音と次の単語の頭の母音とがつながって発音される「リエゾン」も容赦なく使われている。そういった「英語の発音の癖」をひとつひとつ確認していくと、いい勉強になる。リスニングの教材としてはTOEIC700-800点クラスの人向けだ。
ダヴ クリーンコンフォート 泡洗顔 つめかえ用 110ml
今まで、メンズビオレやギャッツビー等いろいろと使用してきましたが、
ハンドソープとの違いを感じることができませんでした。
ところがこの製品は、肌の潤いは残しながら汚れがきちんと落ちており、
1000円くらいで売っているタンパク質分解酵素入り洗顔料と同等レベルの
洗い上がりと感じました。
品質の割に、非常にコストパフォーマンスが良いので、
みなさんにおすすめしたいと思います。
まずはためして、洗顔力を実感してみてください。
合う合わないはあると思いますが、試してみる価値はあると思います。
狼と鳩(上) (ソフトバンク文庫NV)
かなり読みすすめるまで
ロマンス小説とは知らなかった。
知ってから読み返せば最初からロマンスのニオイぷんぷんではあったが。
あらすじは
フランス人がイギリスに攻め込み、
某領主を殺害、その娘を奴隷にし、
その娘と恋に落ちるという至って在り来たりなもの。
ところが面白い。
残酷な殺傷や拷問など、
想像するのは難しいが、結構細部まで表現されていて、
生々しい。
服装、装飾等の説明も細かくて、
文章でもイメージが容易に頭に入ってくる。
人間関係もわかりやすい。
とにかく全体に読みやすい。
話の運びも抜群に良く、
飽きない。
最後思いがけない真相が明らかになったりして、
読み終わりも良かった。
ハーレクインが好きで「ロマンス小説」は大好きだが
これはここ数年で五指に入る面白さだった。
鳩の翼 [Blu-ray]
原作はヘンリー・ジェームスの鳩の翼(上) (講談社文芸文庫)、鳩の翼(下) (講談社文芸文庫)。「鳩」はミリーに当たります。純真なミリーに対し、ケイトの計算高さがうかがえたり、恋人を巡るさや当てがあったりして、女性の複雑かつ神妙な心理の描写は原作を上回るかも知れません。鳩は飛び立つのか、翼折れ失意に沈むのか…。
ベニスという都市は映画が似合います。またベニスを舞台にした映画は秀作が多いです。さて、本作は何といってもケイトを演じたヘレナ・ボナム・カーターに尽きます。ミリーを演じた『この森で、天使はバスを降りた [DVD]』のアリソン・エリオットもさることながら、ヘレナ・ボナム・カーターが圧巻です。複雑に錯綜する感情を表現する演技力が素晴らしい。ケイト、マートン、ミリーそれぞれの感情がベニスの美しい風景の中に揺れ動く様がコーヒーに流し込んだミルクの様に絡み、そして溶け込む。何とも素晴らしい作品だと思います。
中古品は篦棒な価格で取引されています。今回のBDでの発売に感謝します。ワーナーさんありがとうございます。
Dove Comincia Il Sole
ステーファノ・ドラーツィオ脱退後、3人体制(Poohは『3人組』として活動する旨を発表)での初アルバム。
英国人のスティーブ・フェローンを新ドラマーとして擁立し、ジャケットからも伺える通り、かなり気合いの入った
作品に仕上がっている。
表題作は2部構成の、まるで「現代版パルシファル」だし、その他の作品もベテランバンドらしい落ち着きに満ちた
しっかりとした楽曲が揃っているので「最近のPoohはポップス寄り過ぎる」と敬遠していた人達にも満足して
もらえるのでは?
もちろん、近作のポップな感じが好きな人達にも聞いて欲しい。Poohはたとえ重厚な曲を書いたとしても
決して聞く人を選んだりしない、そういうバンドだから。
新しいPoohの幕開けにふさわしいこのアルバム、たくさんの人に聞いて欲しいです。