五輪書 (講談社学術文庫)
私は30半ばになっても格闘技を齧る者です。道場に通いながら、技術と体力の向上に努めております。しかし、その2つを100%使うには心をうまく用いることが欠かせないことを痛感しております。
いくら道場で技術を磨いても、たとえば路上で絡まれた時、襲われた時に限らず、わが身に降りかかる火の粉を払うことに発揮できなければ意味がないと私は思っております。
事実、私の知人で格闘技のプロとして活動している者がキャバクラでぼったくられております。
あるボクシングジムで「ハートは教えることができない」と言われたことがあります。はたしてそうでしょうか?私はそうは思いません。
これは武道という世界に誇る文化をもった日本の大切な文化継承のテーマでもあると思います。
強さにおいて、ハートすなわち心を用いることを求める方、ただ強くなる(技術がある、マッチョになる)こと以上の本当の強さを求める方なら、この本の内容は肌に沁みるように入ってくるでしょう。
真剣勝負を経て人生を正しく生きる極意を求めた本当の武道家の厳しい、そして珠玉の言葉がここにあります。
TV時代劇グレイテスト・ヒッツ(2)~歌うチャンバラ・パラダイス~
個人的な意見でごめんなさい。このCDの価値は、19曲目の「この愛に生きて」一曲で元が取れます。
近藤正臣の隠れた名作「斬り抜ける」の主題歌。
ザ・ブレッスン・フォーが切々と歌い上げる主題歌は一聴の価値あり。
この曲を収録したこのCDの製作者様に敬意を表します。
他にも、Vol.1と比較して結構マイナーな主題歌が収録されてます。時代劇マニアの方は、是非購入を。
SIMPLE1500シリーズ Vol.99 THE 剣道 ~剣の花道~
ゲームシステムに関してはさておき、何も考えずに楽しく遊べました。セガのチャンピオン剣道とタイトーのグレートソードマンをまたやりたくなります。(スクエアのブシドーブレードもね)最近の剣劇ゲームはリアルすぎてワケ解んなくってやる気が起こらないから、こういったゲームが出てるとなんか安心します。ゲームはこうでないとねえ。
武士道シックスティーン (文春文庫)
映画キッカケで読みました。
結論から言いますと、
”本のほうが遥かにおもしろい(笑顔)”
逆に言うと、
本の良さが映画には全く生かされていませんでした(泣)
そもそも
古厩監督が原作本を
本当に読んだのかも疑問。
西荻早苗を演じた、北乃きいさん。
「剣道を一生懸命稽古しました」
そりゃ、あたりまえでしょうが、
監督が、本を読んでいれば、
剣道より先に、日本舞踊の稽古をさせるはず。
それが西荻の剣道を形成する上の重要ポイントなのですから。
と、すみません、
映画への不満を記してしまいました(苦笑)
本は、圧倒的に面白いです。
映画では、あまり笑いませんでしたが、
こちらでは、笑いをこらえるのが大変でした。
それは文章構成。
長い文章が続いたかと思いきや、
「謹んでお受けいたします」と、ボケや突っ込みのような
短いセンテンスがナイスなタイミングで挿入される。
武士道だ、般若だと固いモノを羅列しつつも
会話の場面では、今時の女子高生の口調が入ってくる。
著者の誉田さんは、
お笑いか放送作家の経験でもあったのですか?
と質問したくなるくらい”間”が上手い。
あまり面白くなかったら
これでストップするつもりだったのですが、
あまりにも面白いので、これから速攻で『武士道セブンティーン』を読み始めます!!