シドニィ・シェルダン『ゲームの達人』DVD-BOX
ベストセラーになった遥か昔、夢中になって読んだのを思い出しました。
「明日があるなら」「時間の砂」とか、立て続けに買ったなぁ。。。
でもやっぱり、この作品が息もつかせぬ展開で、一番面白かったです。
「華麗なる一族」を思わせるような、ある一族の愛と憎しみ、夢と希望、
復讐と権力争い、人間の裏表を描いた壮大な物語。
原作を読んだ時にも思いましたが、登場人物のキャラの濃さといい
波瀾万丈のストーリーといい、非常にテレビドラマ的な作品なので、ドラマもぜひ見てみたいです!
みんなのうた45周年ベスト曲集~北風小僧の寒太郎/山口さんちのツトム君~
みんなのうたが放映時の歌手で歌われることはまれなので、そこは気にしていませんでしたが、雰囲気は悪くなかったです。
特に「パンのマーチ」「子犬のプルー」「白い道」が聞きたかったので、うれしく聴き入ってしまいました。
残念なのは「トレロカモミロ」せめてアレンジは変えてほしくなかったな。
んでも、あの当時を知る人にはいいアルバムだと思います。
Master of the Game
1883年、大いなる野心を胸に秘めたジェミー・マクレガーは、ダイアモンドの宝庫である南アフリカのクリップドリフトに着く。苦労の末ダイアモンドを得たジェミーだが、残酷な裏切りによって死の淵まで追いやられる。不屈の精神で生き続けるジェミーは、やがて復讐を始めるのだった。…この小説のジャンルを「スリルとサスペンス」という言葉だけでは片づけられません。それこそビジネス、恋、冒険、まるで人生のエッセンスがぎゅっと凝縮されたような、贅沢な小説です。そして何より人間の奥底に潜む恐ろしさ、非情さ。時に人間はここまで残酷なのかと思わせられてしまいます。復讐に生きるジェミー、会社を巨大企業に成長させる後継者を必死に探すジェミーの娘ケイト、愛も夢も奪われて落胆するケイトの息子トニー、冨と権力を求め続けるケイトの孫イブ。4世代に渡って夢を貪欲に掴もうとする一族の姿を描いた壮大なドラマだけに、先がどうなるのか知りたくてその度に驚かされます。
権力を握る一族だけではなくて、南アフリカの人種差別社会に生きる黒人たちの運命も描かれています。
発表する作品が次々にベストセラーになる売れっ子作家のシドニィ・シェルダン氏ですが、この『ゲームの達人』こそ氏の最高傑作だと思います。