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おすすめベスト10!
Eternal Ballads
最初、店頭で見たときに感じたことは、
「この曲順は、意外性もあるけど、
誰かがやりそう」
っていう感じも、
正直に言って気持ち的には帯びていた部分があった。
ただ、実際に購入して、聞いてみると、
それぞれの曲のソフト力を持って、
一貫性のあるテーマを抱えているのもあるのだが、
非常に、聞きやすい良質なコンピとだと思った。
まず1曲目に、いきなり「難破船」を持ってきて、
そのあと、どう続くのかという期待感と、
その後の「聴く」という体制に対して、
また「聴くではなく流しておく」という体制にも対して、
どう入り込んできてくれるのかという、
ユーザー側に判断をゆだねる部分と、
やはりプロの仕事として、納得を持たせている点、
また、おそらく選曲の際の選曲者のリクエストだと思うが、
4.15などの、シングルver.ではない曲を持ってきて、
シングル一辺倒のコンピにはない、全体の統一感・・・
特にマニア向けに対しての、作品内における、
「聴くという部分」での引き締めができている点、
そのあたりが、非常に良いコンピだと思う。
ただ、欲を言えば、せっかく岩崎宏美で、
アルバムからふたつのステキなver.を
引っ張り出してきてこれたので、
それ以外も、アルバムver.にしてみるのもよかったかもと思う。
あまり、アルバムver.ばかりだと、
かなり「オタク」度が増す可能性もあるが、
ここに収録されている曲のアルバムver.は、
わりと良いアレンジがあるものが多い。
2.9などは、さほど変わらないが、
7などは、当時のシンセとエフェクターを思い切り使った、
今聴いても、おもしろい世界観がある。
孤独を生ききる (光文社文庫)
瀬戸内寂聴さんのお名前は存じ上げていたのですが、実際に本を読むのは初めてでした。どれだけ説教くさいのだろうかと予測していたのですが、ご本人いわく「もっとも手紙をいただいた著作」というだけあって、個人的にはとても学びのあった本です。
この本は、月夜の晩に、問題をかかえて瀬戸内さんのところに来訪したお客さんに対して、瀬戸内さんが語り聞かせるというような文体で書かれています。つまり、読みやすいのです。
問題を抱えている人というのは、「親子」、「夫婦」、「男女」、「友人」、「同僚」、「不倫」、「未亡人」、「愛人」、「老い」というような内容で、不倫や愛人は別としても、その他は誰もが体験する人間関係や事象なので、きわめてわかりやすいです。
ここから先はネタバレですので、内容を知りたくないかたは読まないでくださいね。
（以下、ネタバレ）
瀬戸内さんの立ち位置は明確です。
「何があっても人は孤独。孤独だということを痛感し、それを前提にしていけば、人への対応も優しくなるし、自分も苦しまなくてすむ。さらに、孤独を愉しむことだってできる」というのです。
ほんとかなぁ、と読み進むと、出家前は瀬戸内さんご自身が愛人であったことの告白もあり、また、サガンの「悲しみよこんにちは」、トルストイの「アンナ・カレーニナ」、北原白秋や有島武郎の修羅場、哲学者サルトルの失禁といった実例があり、それらから、瀬戸内さんの「孤独観」が語られます。これが心に響きます。
前提は、相手も自分も孤独ということなので、「相手を理解しようとする努力に終点はない」ということに気づくし、「相手にわかるように語り続けることは重要」ということも、「相手（親、子、同僚、上司、友人）を認めていることを表現することが大切」ということも理解できます。
さらに、孤独を飼い馴らす＝自分は孤独であることを覚悟をもって生ききる、というメッセージが印象的です。そこには、「あの人はわかってくれると思っていたのにがっかり」という視点がないのです。
誰かに認めてもらえたほうがうれしいのですが、それでも、他人に左右されずに自分自身を生ききることが原点にないと、自分がブレてしまいますので、「生ききる覚悟」を再認識した本でした。
宇能鴻一郎の 濡れて騎る NYK-203 [DVD]
待望の作品が、まさかのDVD化で実現しました。主演は朝比奈順子、共演に美保純が加わり魅力的なロマンポルノでした。予告編などの特典映像がなくファンには少し寂しく残念ですが、朝比奈順子のエロさが堪らなく面白い映画です。
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