水島道太郎 ランキング!

水島道太郎 新網走番外地 吹雪の大脱走 [DVD]

本作ではシリーズの定番心情描写である「自身の身勝手で孝行を果たせずままに母親を亡くした後悔の念と想い」を実にストレートに表します。それは谷人扮す囚人が母親と確執を抱えており、面会を避けている頑なな態度を軟化させる背景で表現されます。そもそもは、主人公(高倉健)が身元引受人(藤田進)の娘で女医の星由里子に惚れていて、彼女から谷の面会のお膳立てを頼まれ、数いる囚人から自身が指名された事に有頂天になり、何がなんでも頼み事を叶えようとするが故ですが、その行動が自身をも照らし出す鏡となってしまう構成は素晴らしいです。頼られたり、おだてられると調子にのる主人公の性格は「明るさ」を作品に上乗せすることに成功していて、そんな主人公の「軽薄さ加減」も本作の魅力のひとつかと。面会を強引にセッティング後、谷の意地がほどけ、絆を取り戻し始める親子を目の当たりにし、自身がどんなに切望するも、もはや叶わぬ「理想」を重ね合わせ、感無量にうち震える主人公の姿は本シリーズの「核」であり、最良部分でしょうね。「母ちゃん...馬鹿な俺だが、恩は一生忘れないぜ」と亡き母に想いを馳せ、主人公が人情肌に育つ要因として描写されます。悪役は常連の山本麟一と今井健二で、今回も資材横流しで私腹を肥やし、山本は囚人であり務所内であるにもかかわらず、スーツ風に着こなした囚人作業服にネクタイ姿の出で立ちで個性を発揮、異色な面白さを醸します。一方、安藤昇は唐突に登場し早々に姿を消すので、「美味しいとこ取り」てな印象ですね。 新網走番外地 吹雪の大脱走 [DVD] 関連情報

水島道太郎 高原の駅よさようなら(DVD) KHD-001

1951年公開作品ですね。主題歌の方は随分以前から知っていましたが、ひょんな事から映画も見たくなってしまいました。上映時間76分は物足りなさが残りました。当時20くらいでしょうか、清楚で美しい香川京子さんが見られました。 高原の駅よさようなら(DVD) KHD-001 関連情報

水島道太郎 新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義 [DVD]

高倉健さんが遠くに旅立たれて早や一年。健さんのいない日本映画界。健さんのいない日本。何か縁遠いものに思われるのは私だけか?昭和33年生まれの私は東映ヤクザ映画をリアルタイムで見てはいなかった。東京での学生時代に名画座に通いつめて健さんの旧作を見て回った。寡黙。女は苦手。不器用。口下手。でもどこか愛敬もあるスクリーンの健さん。ひかれました。地方出身の野暮ったさも感じさせながら、バリっとしたスーツもラフなジャンパーも似合うダンディぶり。憧れました。「高倉健」と「小田剛一(本名)」は違うのだと、決して私生活を晒さない潔癖なスタイル。カッコいいと思いました。人間なら、男なら、健さんのように生きたい。人に決して迷惑をかけず、いやな思いをさせず、黙々と自分の務めを果たす男。そんな人間になりたい、なろうと心に誓った。それが実行できているか自信はない。しかし何か行動を起こす前に、花田秀次郎(残侠伝)なら、橘真一(番外地)なら、加納秀治(冬の華)ならどうするか、と考えるようになった。無責任なこと、恥ずかしいことだけはしまいと心に誓った。健さん。ありがとう。必ずしも守れてはいないが、生きるモラルを頂きました。本当にありがとう。この「嵐呼ぶダンプ仁義」はシリーズ最終作。降旗・高倉コンビ作品。健さんが警察のネズミ捕りを拡声マイクでダンプ仲間にお知らせするシーンが笑わせる。ある意味健さんの実像に最も近いのが新シリーズのヒーロー末広勝治。その最後の姿が本作。ちょっと胸に迫る。健さんファンなら必ず見るべきラスト網走。 新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義 [DVD] 関連情報

水島道太郎 氷柱の美女 [VHS]

江戸川乱歩の「吸血鬼」の映画化。狙われた美女が吸血鬼により裸体となって氷柱の中に。吸血鬼は唇のない無残な顔で、ヒロイン畑柳静子を神出鬼没に襲う。明智小五郎役は金田一耕助役もやったことがある岡譲二。 氷柱の美女 [VHS] 関連情報




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