ジョナサン・ケリー ランキング!

ジョナサン・ケリー イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材

IDEOといえば、かつてはプロダクトデザインの分野で高い評価を受け、最近では、顧客経験やコンサルティングまで、幅広い分野で活躍しています。この本では、IDEOが手がけてきたさまざまなプロジェクトの経験を元に、どのような人材がいればイノベーションが実現できるのかをわかりやすく紹介しています。10の人材は、それぞれわかりやすい名前がつけられています。人類学者と実験者と花粉の運び手は情報収集をするキャラクター、ハードル選手とコラボレーターと監督は土台を作るキャラクター、経験デザイナーと舞台装置家と介護人と語り部は実現するキャラクターと位置づけられています。控えめに見ても、IDEOに集まっている人材はかなり優秀で、穿った見方をするとこの本自体が単にIDEOの会社自慢をしているように見えてしまうかもしれません。しかし、これらの役割は、誰か一人だけに固定されたものではなく、誰もが演じることのできるもので、自分が担当する役割を適切に演じることでイノベーションを実現することができる、ということがプロローグで強調されています。どのような役割が必要で、自分がどの役割が必要かをきちんと理解していれば、IDEOのようなイノベーションが実現できる、というのは魅力的な提案だと思います。また、予算が限られている場合にも、さまざまな方法で切り抜けてきた(あるいはそれを逆に利用してきた)実例が紹介されていて、「○○だから自分たちにはできないなぁ」と思わせないような構成になっているのはさすがです。イノベーションの重要性や、ラピッド・プロトタイピングの手法などを紹介した、著者の前著である、「発想する会社!」とあわせて読んでみると、より理解が深まるのではないでしょうか。 イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材 関連情報

ジョナサン・ケリー ベッドタイム・ストーリー [Blu-ray]

主人公は少年時代、ホテルのオーナーの息子だったが、そのホテルは経営不振で買収され、現在は買収されたホテルの清掃員として働いている。そんな彼が姉の子どもたちを1週間預かることになる。彼は子供達と夜寝る前に自分が主人公になったことを空想しておとぎ話を創るが、それが翌日の現実の世界で実現していくというお話。この作品には深い内容や意味は全くないが、個人的には結構楽しめた。その理由は前夜のおとぎ話が翌日に現実化する方法がひねりが効いていて、かならずしも主人公が想定した結果にならないからだ。少し時間を持て余している時に、気楽に時間をつぶしたいという人におすすめの作品だ。 ベッドタイム・ストーリー [Blu-ray] 関連情報

ジョナサン・ケリー ニールセン:フルート協奏曲

これは良い。デンマークを代表する作曲家のニールセン(本来は「ニルセン」らしいが)は、同時代のフィンランドのシベリウスとともに北欧の2大交響曲作家というイメージがある。だが、容易に入手できるCDの数ではシベリウスに圧倒的に水をあけられ、その陰に隠れた地味な存在に甘んじている。そのうえ、代表作がなんとも御大層な名前をもつ交響曲第4番「不滅」(これも本来は「消しがたきもの」ということだが、ベートーヴェンの交響曲のイメージに乗っけて売ろうとする業界の陰謀でつけられてそのまま定着してしまった名前らしい)と来た日には、ただでさえ目立たないのに、とっつきにくいことこのうえないといった感じである。かくいう私も、交響曲全集2種類(ブロムシュテット盤とサラステ盤)と単品の交響曲第5番(サロネン盤)、管弦楽作品集(ネーメ・ヤルヴィ盤)をもっているが、正直シベリウスの方が好きだし、最近はずっと聴いていなかった。しかし、このCDはあらためてニールセンの素晴らしさを教えてくれた。最初に入っている2楽章しかないフルート協奏曲の交響曲第4番を思わせる勇壮な始まりから、最後の美しい管楽五重奏に至るまで、全編ニールセンらしさにあふれている。「ニールセンらしさ」と言っても、音楽学的な分析ではなくあくまでもイメージでしかないが、あえて言うならば、シベリウスよりも「現代音楽」的でありながら、ショスタコヴィッチよりも抒情的な美しさをもっている、といったところだろうか。しかもこのCDは、始めから終わりまで、交響曲よりも構えずにリラックスしてその音楽の美しさに浸れる。このCDをきっかけに、最近では、これだけでなく交響曲などもあらためて聴いている。ラトル/ベルリン・フィルには、ぜひ今後ニールセンの交響曲全集や管弦楽作品集なども出してもらいたいものだ。 ニールセン:フルート協奏曲 関連情報

ジョナサン・ケリー 発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

アメリカな雰囲気がむんむんとする本ではありますが、遠い理想論を読んでいる雰囲気は全くなく、ふんふん、と頷いて読み進めていくことができます。日本人にありがちな、物事を始める前に深く考え抜く、のではなく、プロトタイプを作成し、どんどん改良していくことを前提とするスタンスに触れることができる良い本です。何か自らの手でものづくりをしてみようと思っている人に、強く刺激を与えてくれる一冊です。 発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法 関連情報




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