粒立ちの良い蓼沼明美さんのピアノと、のびやかな沼田園子さんのヴァイオリンのデュオで日本の作曲家の小品を取り上げている。最初は本来ピアノ曲である吉松隆氏の「プレイアデス舞曲集」の第二番をヴァイオリン独奏付きに編曲したヴァージョンが演奏される。メロディーの浮き立ったプレイアデス舞曲は子守唄のように響いて心地良い。その他、ベートーヴェンの「春」ソックリの山田耕筰の「アレグレット・ブリリアンテ」や「荒城の月」の山田編曲版が聴ける。このへんは実に面白い。他にもこれぞジャパンといったような日本的アイディンティティの濃い作品が目白押しだが、最後の武満徹作品群は編曲がかっこ良過ぎてちょっとずるいと思う。 妖精の距離~よみがえる日本の小 関連情報
状態も良く、入っている曲も絶妙だったので、吉松隆さんのことをあまり知らない人でも楽しめると思います。 吉松隆作品集 関連情報