クトゥルー〈12〉 (暗黒神話大系シリーズ)
東京創元社の〈ラヴクラフト全集〉と共にクトゥルー神話ファンに
とって基本図書であるのが、この青心社の〈暗黒神話大系〉のシ
リーズである。
本書は、4年ぶりに出た、シリーズの最新巻。ここまで巻数を重ね
ると、さすがに落ち穂拾い的というか、そういう感じになってきて
いて、大傑作と遭遇する可能性はほとんどないだろう。しかしそん
なに肩肘張らずに読めばなかなか楽しめるアンソロジー。8篇が収
録されている。
印象に残っている作品についてコメントしてみよう――巻頭作の
「アルハザードの発狂」―なにやらわけがわからないうちにニヤリ
とさせられる悪魔的な小品。「首切り入り江の恐怖」―安心して読め
る作品、さすがロバート・ブロック、手練である。「墳丘の怪」―アメリカ西部の奇怪な墳丘を巡る怪奇譚。もはや手垢がつきまくって
いるタイプのストーリーのヴァリアントだが、色々と凝っていてな
かなか楽しい作品だ。
そうそう、ラヴクラフトの「ヒュプノス」が収録されているのも点
数が高い。
ラヴクラフトのファン、クトゥルー神話のファンの人はお見逃しな
く。
Greenon グリーンオンミニ GREENON mini GO-02
買ってよかったです!!
GPSナビをゴルフ場で借りたことがありましたが、大きくてあまり良い印象は持っていませんでした。
このグリーンオンミニは小さく、ポケットに入るためスイングの邪魔になりません。
GPS感度を心配しましたが、全く問題ありませんでした。
背景画集 草薙
最近特に株を上げてきた、美術背景スタジオの画集。
有名になるきっかけとなった
「おねがいティーチャー」シリーズを初めとして、
かなりの数の作品を網羅している。
各作品ごとに掲載されている素材数が少ないので、
設定集が発売されているものに関しては
それを買ったほうがより詳しく知ることが
出来るのではないかと思う。
特筆すべきは「ぼくらのかぞく」というゲームの美術背景。
写真を参考にして描いていることと、
現実的な思い出の風景を描くことに重きを置いているためか
他の作品と比べて異様にリアル、かつ身近な感じがする。
「ぼくのなつやすみ」は単独で画集が出ているようなので
こちらも是非手にしたいところ。
「おねがい〜」シリーズもかなり良く出来ており、
田舎の青空や緑を奥行きのある色味で表現していて、
見ていて気持ちが良い。
反面、CGを取り入れたものに関しては微妙な感じ。
フォトショップ主体のためか、全体的にぬめっとしていて
あまり好きになれない…。
また、もともとアナログの人達の為か、
デジタル最大の強みである「光」の表現が
あまり生かされておらず、まだ発展途上という感じがした。
光の表現にグラデーション一発、というのは
むしろ作品の質を落としてしまっているような…。
ともあれ、元々描ける人たちが作業していれば
上達はあっという間だろうから、2作目、3作目と進むうちに
どんどん良くなっていくだろう。
「神秘の世界エルハザード」 音楽篇
1994年ぐらいだったか、そのころ放映していたTVアニメと同時期ぐらいのOVAが元にしている「音楽編」。誠・菜々美・藤沢先生・陣内が異次元の世界であるエルハザードに来てしまってからのお話。メディアミックス展開していたかどうかはわからない。そのころは興味なかったので。ただ、OVAとTV放映していたエルハザードの世界観があり微妙に違う。僕が好きだったOVAの方の音楽編第一弾らしい。大神官3人のドラマが中心で、OVAのOP、EDも収録。EDの「BOYS BE FREE!」は好き。OPも歌ありだったらよかったのに~。ドラマは、アフラマーンのドラマがお勧め。アフラから見た、ミーズ・ミシュタルやシェーラ・シェーラが語られる。冷静な感想が笑えた。それにしてもこのころの声優さんは島津冴子、桜井智、小桜エツ子、置鮎龍太郎、夏樹リオ、井上喜久子等豪華メンバーだ。声が綺麗だよ。感激。
神秘の世界エルハザード TV-BOX 1 王国篇 [DVD]
初めはOVAからスタートした作品ですが、人気もあって制作されたのがこのTV版エルハザードです。
「TV版だからつまらないんじゃ…」と思われがちですが、そんなことは無いですよ。関西弁を話す科学の好きな主人公・水原誠。常に高笑いしてる誠の宿命のライバル(?)陣内克彦。アルバイトと料理が得意な女の子、奈々美。お酒と山を愛する(もちろん生徒も)藤沢先生。この4人が如何にして異世界エルハザードで頑張っていくのか、観ていて応援したくなります。
エルハザードの人々も個性的な人達ばかりで、面白いですよ。OVAと観比べると、ルーン王女と魔人イフリータ変わりすぎちゃう?(笑)と思ってしまいます。
もう14年位経ちますが、何年経っても良い作品です。あなたも神秘の世界エルハザードへ行ってみませんか?