Veckatimest (WARPCD182)
良いです。分かりやすく「ポップ!」な感じではないし、かといってそこまでエキセントリックでもない、一方で大雑把にシンプルなのではなく作り込まれている印象。
センスが素晴らしいし、なにより品がある。いずれかの側面を突出させることでインパクトを得るのではなく、バランス良く音をまとめています。だから初聴時はやや地味に聞こえてしまうかもしれませんが、要するにスルメです。聴くたびに発見のある、深い作品ですよ
追記:サマソニでライヴを観ましたが、これが凄い。全員演奏うますぎ。ハモりが綺麗すぎ。素晴らしかったです。単独で来てくれないかな
グリズリー―アラスカの王者 (平凡社ライブラリーOffシリーズ)
その日、なにげなく本屋に入り、何気なくこの本を手にとったにもかかわらず、「グリズリー」は、一瞬ですが、私の時をとめてしまったのです。天性の才能が、仕事の質を決めるか否か考えることがありましたが、熱情や愛情が仕事の質を決め、さらには、他人をひきつける結果につながるのではないか?と考えさせられる本でした。
グリズリー〓76米〓 [VHS]
モンスターパニック系の映画。
ジョーズ・オルカなどの同系統。
ジョージア州の国立公園で巨大熊に遭遇、襲わる事件が相次ぐ。
公園保安官のケリーは人肉の味を覚えた熊が次ぎの人間を襲うと示唆、
公園の閉鎖を要求するが拒否されてしまう。
なかなか当時としては、話題作品。
Grizzly Man [DVD] [Import]
主人公ティモシー・トレッドウェルが我々に何を訴えているのかを
考えさせられるドキュメンタリー映画です。アラスカブラウンベアー
(グリズリー)が多く生息しているアラスカ州カトマイ国立公園内で
命を賭けての撮影に挑んだわけだが、何度も彼は「危険」という言葉を
多用していることから、何時か自分も襲われるという覚悟は出来ていたと思うし、
襲われるまで撮り続けようとしていたみたいだ。
ただ、奇怪なのはアメリカの国立公園の野生動物に対しては、
これまでも十分な保護をしてきているはずで、逆に個体数が増えすぎている
野生動物が問題になっている国立公園もある。過去に人間によって、
野生動物の生息地が乱開発などによって絶滅した種もあることは事実であるが、
自然界のバランスを保つことが本当の保護になると思う。グリズリーだけを
保護すれば、彼らの食用が足りなくなり、人間が暮らしている地域まで立ち入る
こともあるだろう。
ティモシーのグリズリー保護への限りない情熱は私達に感動を与えたのは事実だが、
それ以上に残酷という衝撃も残こることで、とても複雑な気持ちにさせてくれた作品だった。
サンダンス映画祭での受賞をはじめ、多くの賞に輝いた作品だけに一見の価値はある。
ティモシーとエイミーのご冥福をお祈りしたい。
グリズリー (徳間文庫)
壮大なスケールで国際冒険・謀略小説を構築する作家、笹本稜平のハードカバー2段組み447ページの大作。
「核」を背景に世界を支配するいまや唯一の超大国アメリカの世界戦略に対して、単身で戦いを挑む孤高のテロリスト“グリズリー”こと折井、その行動を描いた作品である。
彼を追う公安の刑事、5年前のある事件から彼との因縁浅からぬ元北海道警SAT狙撃班隊員、日本留学中のアメリカ副大統領の姪らが“グリズリー”にかかわり、まるで映画を観ているようなドラマが展開する。
極限の知床での壮絶な闘いや相模湾沖でのCIA工作員との死闘など、“グリズリー”は理想的な世界を実現するという自分の理念実現のため、何十人もの命を奪ってゆくが、フィクションとして読んでいる分にはおぞましさや血腥さは感じなかった。
ひとつには“グリズリー”のアメリカ大統領へのテロの最終的な手段が暴力行為ではなく、インターネットを利用した知的なものだったこと。もうひとつは副大統領の姪・フィービとの心のふれあいが殺伐としたこの物語の中での緩衝材になっていたことだと思う。
本書は国際冒険謀略小説の一種には違いないだろうが、私は登場人物たちからむしろ「男のロマン」みたいなものを感じた。