Patek Philippe: Complicated Wrist Watches
全ページオールカラーで、パテックフィリップ社の1997年までの足跡と、贅沢に1本のwristwatchに対して1ページの大写し写真を掲載しています。掲載作品のムーブメントは重複しているのでそれぞれすべてを紹介しているわけではありませんが、複雑系のそれは1839年以来続くこの会社が作るすごい職人技の芸術品だと認識させてくれます。掲載されているwristwatchはすべて世界のオークションで最高値を常にマークするビンテージものばかりで、1923~1981年までのwristwatchばかりを載せていますが、40~50年代のクロノグラフが中心です。その中でもパーペチュアルカレンダー付クロノグラフは必見ですね。また、デュアルタイムカラトラバもなかなかお目にかかれないモデルです。これらの解説は英・独・仏語表記で機能説明のほかに、パテックファンの皆様方のためでしょうか、リファレンスナンバーはもとより、ケースナンバー、ムーブメントナンバーも併記されております。この本は時計本来のすばらしさについての理解を極めた時計ファンには必見で、かなりお買い得間違いなしの本ですよ。
至高のパテックフィリップ―バイヤーズガイド (グリーンアロー・グラフィティ)
どうしても定期的に発行される時計雑誌は
薄く、広く、となりがちですが、この「至高のパテック・・」
は当然だか、パテックのみを取り上げ期待に応えてくれました。
カタログと雑誌の間を埋める内容で、
豊富な写真(当然カラー)、各部のアップ写真、
合間に出てくるショートコラムは筆者と読者の距離を
縮めてくれるはずです。
パテックの現代の全体像を掴むことのできる内容です。
ムーブメント紹介の章もしっかりあるのですが、
欲を言えば一新時計の協力のもと、もっと踏み込んで
ほしかったです。