80’sアイドルJAPAN2
本盤は、最近巷を賑せている80’コンピシリーズの一つだが、特徴として1アイドルジャンルに偏りが無くオールジャンル収録2有希子・美奈子等のA級アイドルから八木さおり等のマイナーアイドルまで広く収録している3あくまで作為せずに年代配列を貫いている。というのが挙げられるだろう。
従って、メジャー系アイドルしか知識が無いという人でも、B級アイドルの新規開拓という意味での「サンプル盤」にも成り得るだろう。実際♪7・10・17等は今まで無知の楽曲だったが、名曲だという新たな発見があった。また年代配列故に、この姉妹編の13シリーズと併せて80’アイドルサウンドのルーツを辿る事も可能だ。特に1~2のサウンド面での進化に驚く。
♪1は、伝説のアイドルらしく詩的情景が浮かぶ「聴かせる曲」だ。
♪2は、今でも春のシーズンでは定番中の名曲。
♪4は、今やバラエティー色ばかりだが、正統派のアイドル曲を初々しく聴かせてくれる。
当時の新人賞を総なめにした非凡の歌唱力を改めて再認識、病魔の克服と早い復帰が望まれる♪5。
クラシック調と哀愁旋律は彼女ならではの持ち味の名曲6。
菊池・斉藤の「卒業」程の知名度が無くとも充分な別れの名曲資格ありの♪7。
選曲を見るだけで当時の「おニャン子旋風」を想像できる♪8・13・15・16。
来生たかおの繊細メロディーと舌足らずなボーカルが化学反応を起こし微妙な魅力を生む佳曲♪9。
シンプルな音作りながらも、彼女の意外な歌唱力を再認識させられる正統派的名曲♪10。
春の別れを歌った情景描写力を伴った哀愁名曲♪11。
無名曲でありながら、セールスにそぐわぬ完成度は流石「来生サウンド」と言った所♪17。
ラストに唯一のアルバム曲を入れる辺りが、当時のおニャン子ブームと製作サイドの遊び心を感じる♪18等。。
アイドル乱発傾向だったこの時期でも改めて聴くと隠れた名曲が多いのも事実。