バム‘s アンホーリー・ユニオン ハードコア関白宣言 [DVD]
私の中ではスケーターのバム!でも、こっち側にいるバムもまた彼らしいっていえば彼らしいんですよね。この奥さんは幼なじみってのがすごいです。だって危険な事ばっかりしてて心配だらけなのをよく知ってる筈なのによく結婚までしたなと思って。しかも美人。バムは幸せ者ですね。
神話から歴史へ (天皇の歴史)
歴史上実在したと確認できる本邦最初の大王はワカタケルであり、この人物が「記紀」の伝える雄略天皇であることは教科書なんかにも書かれている。
しかしワカタケルのような、かつて大王と呼ばれた統治者が、その前代の卑弥呼や倭の五王などを含めて、いつ、どのような経緯と因果の関係で今日「天皇」と称されるような存在に転身していったのかについては諸説芬芬としている。
本書では天皇号の成立を、国号「日本」成立とほぼ同時期の推古女帝の時代に求めているようだが、これだってほんとうのことかどうかは五里霧中の話なのである。
大胆な仮説の提示とその情熱的な検証のない歴史書を読んでも、まるで血を血で洗うようなもので、一向に白い骨格が浮き彫りにされないから、長らくこの方面の追究を放擲していたのだが、頭の良いインテリゲンチャンが古今の高論卓説をつぎはぎだらけにレポートしたこの本を読んでも、脳味噌いっぱいに春の花が咲き誇っている愚かな私には相変わらず神話時代の歴史なんててんでよく理解できなかったのであった。
脳味噌いっぱい花が咲くオレンジスイカバナナ咲く 茫洋
摂関政治〈シリーズ 日本古代史 6〉 (岩波新書)
866年の応天門の変が引き起こした太政官の内部抗争。この結果藤原良房に摂政補任の勅が下される。これがそもそもの摂政の始まり。摂政とは天皇に代わって政治を行うことであり、幼帝の時は摂政、天皇が成人するとこれが関白となる。本書はこの辺のところを詳しく解説しているので、摂政・関白のそもそもの成り立ちがよくわかる。
さらにこの時代の一般庶民の生活ぶり、どんな仕事をしていたのか、どんなところに住んでいたのかも書かれており、このあたりとてもおもしろい。
摂関政治は藤原道長の時代に全盛期を迎え、やがて「摂関家」なる外戚政策に凝り固まった特異なるファミリー集団を生む。
この道長の年上の正妻倫子(りんし)との間に生まれた長女彰子は一条天皇の中宮、後一条天皇と後朱雀天皇の母后となる。紫式部が女房として使えることになる后である。
兄道隆の娘定子(ていし)が入内し、女御から中宮になるが、この定子に仕えたのが清少納言である。
紫式部やら清少納言が活躍するようにこの摂関期は女性が「家」制度に取り込まれず、独自に活躍できた最後の時期である、と著者は書いている。
この時期、日本を取り巻く東アジアは激動の時代を迎える。907年には唐が滅亡、五代十国時代に入り、979年にはついに太宗が率いる宋が中国を統一する。朝鮮半島では936年に高麗が半島を統一する。
日本では、遣唐使の廃止以後、大陸中国とは一線を画する一方で、独自の国風文化を生み出す土壌を生んだ。
本書は末法思想の紹介にまで話が進み、盛り沢山な内容をコンパクトにまとめてあるので、この時代の入門書としておすすめできるのではないだろうか。
さだまさし ベストデビュー30周年記念リマスター盤
「雨やどり」や「関白宣言」が流行っていた頃、私は中高生ぐらいでした。当時は単に、落語を歌にしたみたいで面白い、としか思っていなかったのですが、今、改めて聞いてみると、面白さより感動の方が上回ってしまい、こんな深い作品だったのかと驚きました。ありふれた日常をおもしろおかしく歌にしていても、そこにこそ輝きが見出されていて、しっかりと人生のツボを押さえています。
各曲に、その曲に所縁のある人から短いエッセイが寄せられていて(それ自体は何度も読み返すほどのものではないでしょうが)、曲の雰囲気をうまく盛り上げることに成功しています。そのため、単に有名どころを集めただけのベスト盤というのではなく(そういう聞き方もできますが)、全曲を通して聴いた後、滋味溢れる日本映画の佳作に出会ったかのような感動を憶えました。