機動戦士ガンダム外伝―THE BLUE DESTINY 講談社文庫
最近ガンダムエースで著者がまたブルーを描いてるので再注目の一冊ですね
本来なら攻略本の物と別の出版社の物も一つにまとめて欲しい物所です
特に攻略本はもう手に入りませんからねぇ
機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY (KCデラックス)
・描写:
主な舞台である北アフリカ森林地帯の寒々しさと,モビルスーツの重量感を十分に感じることができる.
一方で宇宙/コロニー編ではやや印象が薄い.
・人物:
ヒロインとの恋愛描写はあるが,ドライ.
対してクルスト,アルフ,ニムバス,パク(小説オリジナル)といった男性の心理描写が実に渋い.
彼らの苦悩,焦燥感.
このあたりは著者(女性)の趣味かもしれないが。。
・SFとして:
原作ゲームのテーマである,新しく優良な人類種への危惧.
クルストの恐怖とニムバスの劣等感を前置き,凡才からエースへの嫉妬を引き合いに出すことで共感できる感情として描かれ,リアリティのあるものとなっている.
シミュレータ,ダミーシステムなど魅力的なギミックも,適量な説明で配置されている.
・原作ゲーム,アニメガンダムシリーズとの繋がり:
上記のニムバスの「劣等感」は,彼が「騎士」を名乗る契機として上手く補完されている.(実際にゲーム内でも頻繁に「騎士」を名乗るが,理由は不明だった).
ゲームでは全く触れられなかったクルスト博士の性格と狂気混じりの思想が,十分に描写されている.
また,彼の作中の境遇と所属する機関は,アニメのガンダムシリーズと無理なく繋がる構成になっている.
機動戦士ガンダム外伝―THE BLUE DESTINY (KCデラックス)
本書はSS版ガンダム外伝のノベライズであるが、
誰もがプロローグにて度肝を抜かれることだろう。
1年戦争が舞台であった外伝だが、
物語の始まりは『逆襲のシャア』のクライマックスで幕開ける。
この理由は著者のあとがきにて語られているが、
本書の主人公ユウ・カジマは単なる1年戦争時代の一パイロットではないのだ。
0079の1年戦争から0093年シャアの反乱までの激動の時代を
一連邦軍人としてその人生を送ったのだ。
本書はゲーム中の設定とゲームには活かされなかった設定を描き、
より外伝世界に深みをもたらしている。
今は既に衰退したハード、SSのゲームであるだけに、
リアルタイムでプレイしたことのない方も多々いらっしゃる。
そんな方は、これで外伝の世界を堪能していただきたいと願う。
きっと、貴方のガンダム世界をより広げてくれるであろう。
機動戦士ガンダム外伝設定資料集
評価の高かったサターン版外伝の設定資料集。賛否両論のあった設定についてもっとも詳しく書かれた一冊。サターン版のゲームだけでなく、ギレンの野望やGジェネ等でブルーに興味を持った人にもお勧め。ただし、攻略本としては使えないので注意。
HGUC 1/144 RX-79BD-2 ブルーディスティニー2号機 (機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY)
GP02しかり、クロスボーンX2しかり、何故敵に奪われたガンダム(宇宙世紀で)はこんなにもカッコ良いのでしょう…
正直主人公のブルーディスティニー3号機よりも好きです。
この調子でイフリート改も出してほしいですね。ダークヒーロー最高です。