ムービー・ヒッツ(2)
聴くだけで思い出がよみがえるほど懐かしい「夢のカリフォルニア 」「雨にぬれても」「ロック・アラウンド・ザ・クロック」、最近観た映画がありありと浮かんでくる「ロック・イズ・デッド」「オール・バイ・マイ・セルフ」、新旧の映画音楽がこれでもか!というぐらいに収められていて、とってもお得です。
ただ、どちらかというと、個人的には前作の「ムービー・ヒッツ」の方がたくさん好きな曲が収録されていたので、前作に軍配が上がってしまうんだけど・・・。でもこちらは最新の映画がたくさん特集されているので、最新の映画音楽に注目している方は要チェック!です。
Best of Randy Crawford (Reis)
ソウルフルで素朴な声を生かしたソウルシンガー。アルジャローとのデュエットやクルセイダーズでのヒット曲、ジャーニーのカバーも入っている。バラードに魅力を発揮な人物。しみる。全盛期の輝く彼女の姿がここに。入門に最適。10点中9点
ジャッキー・ブラウン
マニアックな選曲が最高。個人的にはグラスルーツや、ランディークフォードがとても気に入ってます。タラ作品でおなじみの曲間の喋りがちょっと邪魔な人もいるかと思いますが、映画の場面を思い出せ、まあいいかなと思います。
フール・フォア・ラブ [DVD]
アメリカの田舎の道路脇に、ぽつんとあるぼろぼろのモーテル。裏手には、廃車に住みついてる、少し頭のゆるんだ、(でも若いころはおしゃれな人だったらしい)老人が、ごみに囲まれて暮しています。モーテルを経営してるのは、貧しさにやつれ、すさんだ表情のキム・ベイシンガー。そこに、むかし彼女の恋人だったとおぼしき、サム・シェパードがやってきます。カウボーイ姿で、馬をのせたトレーラーを運転している、その男の靴は破れており、貧しさは男女ともそんなに変わらない感じがします。
たぶん男の浮気が原因で別れたのだろうその二人は、再会して、懐かしむ表情をみせたかと思うと、一転して、こんなに憎い相手はない、とばかりのはげしいけんかをし始めます。
モーテルが舞台の映画なので、背景にさまざまな人が車で乗り入れたり、出て行ったりします。
若いころに映画館でみたときは、結末の意味がよくわからなかった、記憶があります。その後、初老にさしかかった今、ふっとこの映画の記憶がよぎることが増え、レンタルで探したのですがみつけられませんでした。(いちどまちがえて、「ワイルド・アット・ハート」を借りてしまいました。)
決して明るくないし、むしろつらい映画なのですが、見終わったあと、少しだけ気力があがる気がします。映画の進行とともに、キム・ベイシンガーがどんどんきれいになっていきます。