シャネル&ストラヴィンスキー (竹書房文庫)
ボーイを亡くし悲しみの中にいるシャネルと、「春の祭典」の初演の酷評を嘆くストラヴィンスキーが出会います。
服飾、音楽の二つの分野で、革命的な異色を放つ二人が出会い、恋をし、高め合いながら暮らした濃密な数か月が克明に描かれています。
しかし、そこにはストラヴィンスキーの家族の問題もあり、二人の関係は暗礁に乗り上げてゆきます。
この間の二人の揺れ動く心と魂の叫びが、非常に丁寧に描かれています。
実際の人物を描いていますが、作者はまるで目の前で起こっている話のように、見事に二人を描き切っています。
最高に面白い「恋愛小説」に仕上がっています。
ディアギレフの夕べ [VHS]
不朽の傑作がここにまさしく‘不朽’たりえた.映像作品確立とは当然,ディアギレフのプロデュースした名作バレエの初演をまるごと追体験する手段が,現在及び未来に保障されたことを意味する.演奏・舞踊共にコンディションは抜群で,特に「ペトルシュカ」の趣味の良さは当時の大人気を決定的に裏付けてくれている.
Stravinsky; The Rite of Spring (Dover Miniature Scores)
ストラヴィンスキーはまだ著作権があるためスコアが高く、欲しくても買えないと勝手に思い込んでいたんですが、なんと1,000円以下で手に入ることがわかり、さっそく購入しました。紙があまり上質でないため、音符がぎっしり詰まっている箇所は若干見にくいですが、それは贅沢というもの。大変満足しています。それにしても何と面白い譜面なんでしょうか!
Stravinsky: The Firebird: Original 1910 Version (Dover Miniature Scores)
ストラヴィンスキーのスコアが、この価格で買えるのは魅力です。
ストラヴィンスキーは、1971年に亡くなっているので、著作権が切れるのは当分先です。従って、日本版が出版される可能性は当分なく、輸入版に頼らざるを得ませんが、そのときに頼りになるのがこのDOVER版です。
この価格は、日本版が出たとしても、それ以上に安いと思います。楽器店の店頭に並んでいる輸入版(DOVER版も含めて)は、何故あんなに高いのでしょうか? この輸入版スコアは、最大のお買い得商品だと思います。
Stravinsky: The Firebird in Full Score
ストラヴィンスキーの火の鳥は、いうまでもなく、彼の代表作としてだけでなく、音楽史の上でも、春の祭典との比較の上で――またはそれ自体で――重要な作品である。このスコアは1910年のオリジナルヴァージョンの方で、印刷やスコアのレイアウトなど、特に問題はない。同時に多数の楽器が記譜される曲だけに、フルスコアの利点がいきているように思われる。ストラヴィンスキーのフルスコアが十数ドルなどということは他の出版社ではありえないだろう。