ザ・ベスト・オブ・ノンストップ・スーパーユーロビート 2010
年末ベストとキリ番ベストはほとんど買ってますが、ここ何回かのベスト系の中では一番いいです。ユーロお得意の、元気でエネルギッシュで明るい曲が多く、聞いてて楽しい!でも2枚目の後半とか「これ、ユーロビート?」って思う曲もちらほら(^へ^)その分をマイナスして☆4つ。
スーパー・ユーロビート VOL.189
01. Peaple Of The World / Go Go Girls
最近は、盟友King&QueenやSCPのKiki&Fancyなどに押され気味だった彼女たちだけど、ようやくの登場でひと安心。実はVol.158以来とかなりブランクがありました。が、この曲を聴くかぎりそんなことは微塵も感じさせない秀逸な作りで、『In The Heart Of The Earth』(Vol.91)を思わせるオープニングもポイントが高いです。あのDominoさんがヴォーカルメンバーに入っているということで、Go Go's Musicからのリリース。
05. Feel It In Your Heart / Annalise
Vol.45〜Vol.167までのブランクを埋めるがごとく次々と新曲を送り出す彼女。そろそろLolita名義時代の名曲『Try Me』のような爆発的ヒットを予感させる曲が欲しいところですが、すでにVol.190のダウンロードランキングで『Kiss Me』(Vol.183)が上位にランクインしており、今後も化ける可能性は十分に期待できますね。今曲もまた、サビのググッとくる展開が印象的なので、忘れないでもらいたいと思います。
07. Heart Break / Danny Rock
これこそまさに3B流ハイパー哀愁ユーロ炸裂!!な本作。しかしながらサビの歌いまわしがVol.185にNon-stop収録の“アレ”にクリソツ(もしくはウリなんとか)であり、「つ、遂にネタが尽きたかファリーナ〜…」と少しガッカリさせられるも、逆にアンサーソングとして見ると(聴くと)ちょっと面白かったりもします。まぁ、楽しみ方は人それぞれですので是非お試しあれ。
08. Bad Boy / Rick Castle
エナアタの哀愁貴公子といえばやっぱり彼。しかしながら、同レーベルのFranz TornadoやGarconに比べると陰が薄いのは事実。ここらでドーンと一発お見舞いして欲しいのですが、今回のタイトルは過去にもつんざくあった“Bad Boy”。「また陰に埋もれてしまうのか…」と思いきや、Vol.190のDVDに今曲の振り付けが収録されており、「これはもしかすると…!?」と期待の高まる私なのでした…。
11. Spirit Go Wild / The Snake
ノリにのってるSCP期待のアーティスト“The Snake”の第3弾が早くも登場!前作、前々作とくらべると全体的にBPMは落ちているものの、ギターリフを前面に押し出したカッチョイイ仕上がりは今回もなお健在!はたして今後このままのスタイルで突き進むのか、それとも違う一面を見せてくれるのか?真相は次回をお楽しみに…って次回はいつ!?(笑)
ユーロファイタータイフーン (イカロス・ムック 世界の名機シリーズ)
欧州戦闘機への中級入門書としては最適
ユーロファイター・タイフーン―欧州の最新鋭戦闘機 (三才ブックス Air Show DVDシリーズ Vol. 4) はどちらかといえば、冊子、DVD映像プロモーション共に、英国の BAEシステムズ社が、防衛省や航空自衛隊幕僚、閣僚達への宣伝商材を一般販売向けに降ろしたかのような初心者向きの要約された内容となっていました。
これに対して、本書はある程度の軍事航空知識を持つ中級ファン向けのムックとして、月刊「月刊 【J Wings】(ジェイ・ウイング) 2012年 02月号」の別冊ですので、シリーズ化された一定の記事構成に則って紹介が為されています。
以下本文の記事構成を要約します。
【見出し】:無尾翼デルタの「スウィング・ロール・ファイター」、タイフーンの実力を徹底解説!
● 巻頭カラー:写真で見る世界のタイフーン
● 進化するごとに兵装能力を増加:タイフーンのバリエーション(派生型)
● イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン国際共同マルチロール機タイフーンの能力を知る
● 導入から配備状況、シリアルナンバー、今後まで:世界のタイフーン基礎知識
★ タイフーン徹底解剖
1.概要
2.機体ディテール解説
3.コクピット
4.エンジン
5.操縦システム
6.兵装とバリエーション(派生型)
7.センサー
● タイフーンの実力
・ F-15C 「イーグル」、F-22「ラプター」、Su-27 「ジュラーヴリク」 (邦訳「鶴」、西側の呼び名「フランカー」) との比較
写真の豊富さに関しては、価格と頁数の費用対効果(コストパフォーマンス)を考えれば、1,500円は十分購入に値する内容です。
しかし、同機の特有の機能を読者に判りやすく呈示可能な文章構成力と図表の配置では、競合誌である 酣燈社 月刊 航空情報 2011年 11月号 別冊 ユーロファイター タイフーン に較べれば、幾分劣るところもみられます。
「世界の名機シリーズ」に関しては、収集性(コレクション)を第一として追求する余り個々の機種の内容がどうしても散漫になってしまった印象は拭えませんので、以下に具体例を挙げます。
★ 第五世代ステルス戦闘機に対して、欧州機故の固有の設計個性により有利な点
1.複数の機が連携して、赤外線捜索追跡システム【IRST】によるデータを共有、三角測量の原理を使って敵機の位置と距離を測定し、ステルス機を補足する。
2.操縦に関するヒューマンエラー、例えば空間識失調(バーティゴ)【vertigo】に陥っても、機体を立て直すことを可能にする「パニックボタン」、操作パネル操作の為に操縦桿から手を離しても安定して飛行を続ける「ケアフリー・ハンドリング・システム」等、人間の操作の過ちを機械が補正する機能を搭載 等々。
世界で5番目、そして日本語としては初の「嶋田 久典」氏 著作による サーブ JAS39 グリペン (イカロス出版 世界の名機シリーズ) の僅少な資料と、北欧という日本から最も遠い国という距離の障壁(ハンディ)を前に取材を行い、拙いながらも精一杯の編集誠意が伺える同書に較べて、本書の記事は「広く、浅く」の印象があるのが残念な点です。
ご存じの通り、航空自衛隊の第四次・次期主力戦闘機導入計画【いわゆるFX】は西暦2011年12月20日に、従来通りの路線である 米国 ロッキード・マーティン F-35ライトニング II (イカロス出版 世界の名機シリーズ) に決定し、BAEシステムズ社は 3,000名の人員削減策とタイフーンの生産ライン縮小による欧州防衛産業の延命措置を発表しています。
しかしながら、制空及び迎撃戦闘機として一級の能力を持ち、燃料消費の激しい「リヒート」(米国式に云えば「アフター・バーナー」)を焚かずに「4発の長射程・空対空ミサイル と 2発の短射程・空対空ミサイルを装備した状態」でマッハ1.5を維持可能な超音速・巡航維持能力(スーパー・クルーズ)と、機体形状&構造に由来する「本質的ステルス機」に対する空力的な優位は、ステルス性能にその能力を依存した元来は通常離着陸型の侵攻型・攻撃機、「垂直離着陸機「マクドネル・ダグラス AV-8B ハリアー II 」後継機、更には艦上機型との三軍(海兵隊含めれば四軍)設計共有機でしかない F-35 とは異なる、「最後の制空戦闘機」兼「多機能・戦闘攻撃機」として、航空ファンの記憶に永らく生き存えるでしょう。
さらに将来、未完成機 F-35 の開発が失敗した際、或いは F-35 熟成に時間が掛かり、航空自衛隊の要求時期への納入が不可能になった際、その補助機、或いは中継機(過渡期間維持機)として、再び「千載一遇」(せんざい・いちぐう)の好機を捉える日々が来ることを信じて、筆を置きたいと思います。
グレート・ヨーロピアン・エアショー [DVD]
ヨーロッパのチームが一度に見られるのでアクロファンにはありがたいDVDです。
インパルス・バーズ・エンジェルスは多数出物がありますが、これ1枚でヨーロッパのチームが盛りだくさん、
時間も118分の長編でお買い得感があり、ライブエイドみたいな感じです。
(参加チームは曲目リストをご覧ください。)
オープニングは前夜祭や基地祭の様子、その後各国のアクロチームの映像です。
飛行シーンは全体の8割くらいかな?ほとんどアクロの映像です。
中でもレットアローズ・フレッチェトリコローリは大所帯でも緻密な飛行でタイトルのとおりグレートヨーロピアンですね。
特典映像はブルーインパルスから、共に50周年を迎えたフレッチェトリコローリへの記念品贈呈の映像で
イタリアから日本に帰って来たような錯覚になりました。
お勧め出来る1枚ですよ。
ユーロファイタータイフーン―欧州の最新鋭戦闘機 (Air Show DVDシリーズ Vol. 4)
西暦2011年12月14日、日本国政府は、航空自衛隊制服組の上申を受け、制空任務への適合性や三菱 F-2 支援戦闘機ライセンス生産終了後の日本防衛産業の技術者の育成維持という目的を放棄し、第四次・次期主力戦闘機選定【FX】に専守防衛の原則に反する、設計時点よりステルス能力を空戦能力より優先して設計された侵攻戦闘爆撃機【第五世代主力戦闘機】『ロッキード・ マーティン開発・ F-35 ライトニング II』(電光 II)を内定しました。(正確には12月16日に野田佳彦首相を議長とする安全保障会議にて正式決定、平成24年度予算案に4機分の取得費を計上、最終的に約40機(更に2機追加で最終的に42機)/2個飛行隊分を導入予定。)
しかし F-35 ライトニング II は機体に多数の亀裂が見つかり、国防総省が開発調達計画を現行の2017年からさらに2年延長する見通しであるなど、開発中止の可能性もある未完成・未成熟機故に、防衛省の求める 西暦2016年までの F-4EJ【改】「ファントム II」の機種更新配備開始には到底間に合わず、延長が正式決定されれば F-X 選定計画の抜本的見直しを迫られることになり、 BAEシステムズ社とユーロファイター『タイフーン』には「F-35」完成・成熟までの繋ぎ(ストップギャップ)としての補用機購入や、逆転勝利・採用決定の可能性も十分考えられます。
本書は英国 BAEシステムズ社の全面協力による全32頁の書籍と、全7章のDVD映像プロモーションで構成されています。
以下冊子、DVD映像プロモーション共に、そのまま防衛省や航空自衛隊幕僚、閣僚達への宣伝商材を一般販売向けに降ろしたかのような内容となっていますので、構成に準拠して解説します。
第2頁から23頁に掛けては、『欧州・中東各国空軍で配備の進むユーロファイター』と題して、英国空軍、ドイツ空軍(ルフトヴァッフェ)、イタリア空軍、スペイン空軍、そして協同開発を行った四カ国以外で初の採用国である、オーストリア空軍、サウジアラビア空軍での配備状況を大判の写真でビジュアル重視の写真集として紹介していきます。
上記の通り、これらは模型ファン、航空ファン向けよりは、軍事航空知識に疎い閣僚や一般市民向けの内容となっており、細部写真や専門知識を必要とする記述は殆どありません。
第24頁から27頁に掛けては「ユーロファイタータイフーン 機体詳解」と題して、第五世代戦闘機の特徴を備えた、第 4.5 世代機である本機の特徴を、機体上面図/正面図・左側面図の線画と共に、初心者向けに要約しています。
以下その主項目を列記します。
1:自己防御支援システム【DASS】:各種警戒装置からの情報を防御支援コンピューター【DAC】を中枢として制御し、自らを護る為に操縦士官(パイロット)への警告・助言・対処(自律防衛を含む)を行うことを可能とする。
2:先進センザー&ネットワーク共有システムと、音声入力機体制御システム【VTSS】
音声入力装置【DVI】から必要な機能を呼び出し、対話形式で機体制御を行う。また日本語を初めとする多言語とその訛り(日本語で言えば、関西訛り、東北訛り、四国訛り、九州沖縄訛りなど)にもある程度対応可能。
また、空間識失調に陥っても機体を立て直すことを可能にする「パニックボタン」、操作パネルを操作の為に操縦桿から手を離しても安定して飛行を続ける「ケアフリーハンドリング・システム」を搭載。
3:多機能情報配分システム【MIDS-LVT】により、戦場情報を即時(リアルタイム)で共有。これらは米軍の「リンク16」システムと互換性を有し、情報共有による航空作戦能力の飛躍的改善を実行する。
4:多機能ヘルメット内情報表示&照準システム【HMSS】
5:チタン合金、複合素材の多用。更には従前のアルミニウム合金を樹脂のように特殊な整型処理(射出成形を含む)を行い構造体とする、所謂「スーパー・プラスチック成型」材料工学技術。これにより空力処理に適した複雑な三次曲面を比較的容易に成形可能で、軽量化と 強度を従来型アルミ合金を使用した部材でも達成可能。
6:爆弾や対地/対艦ミサイルを投棄せずに、空対空の戦闘に移行可能な両任務兼用機(スゥイング・ロール)機能。従来は、多機能機(マルチロール)であっても爆撃行の途中で敵機に遭遇した場合は爆弾やミサイルの投棄が必要であったし、そもそも爆撃行の場合は、追加の射爆照準機器やポッドを懸吊(けんちょう)する必要があった。
7.長時間の超音速巡航活動能力(スーパークルーズ):全備重量でマッハ1.3を実現。
第28頁から第32頁に掛けては、「竹内 修」氏による『ユーロファイター・タイフーンが有力なF-X候補となる理由とは』と題して、以下の副題に対して持論を述べています。
・欧州最強戦闘機誕生までの道程
・ユーロファイター、その高い能力。
・日本にとっての「タイフーン」とは
竹内氏の日本の専守防衛(相手国の根拠地への攻撃(戦略攻勢)を行わないこと、自国領土またはその周辺でのみ作戦すること)の防衛体制には「迎撃機」としての加速力、高速度維持力、相手を有視界で敵味方識別を確認してからの国策で必要となる空戦能力を備えたユーロファイター「タイフーン」が最も適しており、いたずらに高性能な視界外の遠距離先制(アウトレンジ)攻撃能力や、そもそも敵地への先制侵攻作戦を前提としたステルス機能は不要で、欧州機は決して「当て馬」や「大穴」として片付けるべきではないこと、更には経済力や産業基盤の維持と強化に与する、BAEシステムズ側の大幅な譲歩(ソースコードを含む多くの技術移転を部品単位でのライセンス生産を提供する、ブラックボックス無しの100%の開示最終目標)、また日本の国情に合わせた独自改造&改良(カスタマイズ)をも認めた柔軟性を踏まえた持論には説得力があり、血税を自国の安全保障の道具に注ぎ込む義務を持つ1人として納得できる力強さがあります。
付属のDVD盤は現在の高品位ワイド画面「16:9」の画面比率になっていて、残念ながら会話は英語です。
しかし発音の明瞭な英国式英語である為、文部科学省の英語検定三級程度の聞き取り」(ヒアリング)能力があれば十分理解出来ます。
映像の構成は前記の通り、BAEシステムズ社が日本の防衛省や閣僚向けに製作した広報&宣伝商材映像をそのまま一般市民向けに販売したかのような内容で、模型や航空機ファンが欲しがる細部写真はありませんが、全般的に映画的手法で制作されています。
歩兵の携行する携行地対空ミサイルを、自己防御支援システムと音声入力機体制御システム【VTSS】を最大限に活用して回避する場面は、「ロシア語で考えるんだ」の台詞が有名な「ファイヤーフォックス【Blu-ray】」という前世紀の映画を想起させ、趣向を凝らした映像が満載です。
また殿方向けには、劇中で的確に目標への誘導指示を行う英国美人の航空管制官の容貌はハリウッド映画的に気になるところで、個人的には40代以降の殿方には知名度高い「超時空要塞マクロス」(初代)の早瀬未沙(美沙)少佐を彷彿とさせ、日本人向けプロモーション映像への意気込みを感じさせました。
ここまで書いてなんですが、上記のBAEシステムズの日本政府向け宣伝商材の一般販売の構成を楽しめない人には税込価格2,980 円で、実質本文30頁と30分程度のプロモーション映像は割高に感じること、さらに三才ブックスさんの流通が悪い為、地方では余程大きな書店でない入荷せず、取り寄せ又はAmazonさんやその他の通販での購入になる為、一般人向け入門書+DVDの割には、英語ということもあって敷居が高く、知名度が低くなってしまう点を含め「同人誌や業界専門誌並」の流通性は今後改善を願いたいので、黒星【★】1つを減点させて頂きました。