狂乱家族日記 拾伍さつめ (ファミ通文庫)
表紙の凶華は前巻で色々あって体が成長した姿で、壱さつめと比べるとその差は一目瞭然。無意味にに偉そうなポーズと言い、「ふははははははっ! 全宇宙の愚民共よ、天地開闢の昔より全知全能の神と定義され、今更に神秘的に、より美しくメタモルフォーゼを遂げた凶華様の御姿を勿体なくもとっくりと拝ませてやろう! 貴様らこの幸福に全身の水分で涙を流して平伏し、生涯は言うまでもなく、何万回輪廻の輪を潜ろうとも忘れることがないよう魂の芯まで記憶に刻みつけるが良い!!」なんてメッセージが聞こえてきそうですよ(汗)。
まあそんな冗談はさておき(苦笑)、狂乱家族日記もいよいよ地下帝国を舞台に最終決戦です。まあ実際は超常現象対策局本部ビルでの戦いから続くのですが、そちらはこのページの商品紹介などで書かれているあらすじにも書いてありますし、こちらでは敢えて割愛する方向で。
さて、最終決戦では乱崎家の面々が魔族のサポートこそ借りていますが、根本的には凶華や鳳火はもちろん、戦闘能力らしきものを持たない優歌までもが、それぞれにできることを最大限やり尽くして闇禍の計画に立ち向かう展開が繰り広げられ、まさに最終巻にふさわしいと言えましょう。クライマックスの展開にいささかドラゴンボールの影響が見られる感じがしますが、そこはこれまで作中に登場してきたキャラクターを出すための演出、王道と好意的に受け止めてます。
そんなわけで本編はこれで完結となりますが、その後の乱崎家を描いたエピローグも、ここで説明するのは野暮というものでしょうから詳しくは書きませんが、いささか常識外れなメンバーが多いとは言え、どこにでもありそうな、この作品の表現を借りれば、それこそ馬鹿馬鹿しくも温かい、そんな家族の形に落ち着きましたね。
コードネイムはLady-X(DVD付)
銀夏くん、というか銀狐ちゃんのキャラソンですね!オビにある通り!艶やかで大人っぽくて、ノリも良い曲でした。
CD,DVD供に男らしい一面がちらりと覗くのですが、そこがまた良いです。銀夏くんはこの二面性が魅力なんですよね!
魅了されてみたい方、是非とも買って下さい(・ω・)/
超妻賢母宣言
なんというかこれは・・・
癖になりますねwww
テンポが速いし
歌詞もすごいwww
アニメを見ていない人でも「もってけ!セーラーふく」等のアニメ曲にはまった人ならお勧めできますね^^
あと歌詞を知りたい人にもwww
普通に聞いてちゃ歌詞がわかりにくい曲なんでww
FBSP vol.3 狂乱家族日記すぺしゃる (FBSP vol. 3)
このコストパフォーマンスは異常です。
まずアニメ化に関する情報はキャラ設定画から声優インタビューまで全部。
乱崎家全員カラーですよ。声優さんはモノクロページですけど。
実際のアニメシーンのカットも小さいですが幾つか入っており、
x6sukeさんのテイスト生きてるのを見られてホッと安心。アニメ見るの楽しみです。
それ以外にも日日日さん書き下ろし外伝3本、x6sukeさん描き下ろしコミック1本とイラスト。
ピコリー氏交えての“架空”座談会が10pと。今回の乱崎家内フィーチャーは優歌ですかね。
他の面々も初登場キャラも大活躍ですが。かなりブッ飛んでます、優歌ちゃんが。。。が?
また今回はアンソロ的に他の著者方々が狂乱の外伝短編を書き寄せてます。
たぶん、これは評価が分かれるでしょう。顔触れをご紹介。
・田口仙年堂×日向悠二(吉永さん家のガーゴイル、ガーゴイルおるたなてぃぶ)
・佐々原史緒×カヅキレン(スイートホームスイート)
・櫂末高彰×甘福あまね(学校の階段)
純粋なアンソロではなく、各作品とのコラボネタと言った感じ。
それぞれの作品好きなら受け入れられるでしょう。私は他の作品を知りません。
で、まぁ微妙だけど悪くは無いかな、うん。
さらに純粋なアンソロ的4コママンガ描き寄せでは、
「まりも」「むらたたいち」「オカアサハ」「カヅキレン」という4方。
さらにオマケ的ですがキャラクター大図鑑として原作・外伝での登場キャラ紹介が挿絵付きで!
さすがにここのイラストは既出の再録ですが、16p計47人というボリューム!
こんな人もいたよ!つーか挿絵有ったのかよ!という再発見は中々楽しいです。
これで780円(税込819)はファンにはお買い得です。
外伝はいずれ番外編に収録されるでしょうが、コレにしか載らないコンテンツ考えたら
手を伸ばす価値有ると思われます。
座談会での日日日さんによる渡陰木さんラブ花山さんラブっぷりをぜひご堪能ください。
ヘンな神様知ってるよ(DVD付)
「狂乱家族日記」キャラソン3枚目にして、「これぞキャラソン!」な感じのリリースです。
「散歩系ポップス」とでも表現すればいいんでしょうか、歩くようなテンポの中でキャラクターの心の変化を繊細かつストレートに伝えてくれます。感情を抑えて大きな声を出さない登場人物(ボーカル)の歌唱、演技のニュアンスを活かすために各トラックの音量音色も程よく抑制されている気がします。
冒頭で印象的だったのは、やや硬いささくれた音(抽象的ですね・・すみません)の分散和音のトラックと、低い音域でウネウネと動き自己主張するベース音のトラックです。この二つは曲の和声進行を支えるトラックである、と同時にキャラクターの「信じたいけど信じきれない」という心情を表現していると思います。それを取り囲むように、また時には隠すようにして各トラックは歌います。
また、花澤香菜氏(vo.)の演技は非常に繊細で、一定の感情の幅をはみ出さない中にも豊かなニュアンスの変化を聞かせてくれます。聞き応えのある良質な朗読に触れているようです。相当なリテイクを重ねたのでは・・と思わず邪推してしまいます。(この繊細さを味わうためには、正直CD以外では無理があるのでは)
これらが相まって(色々ありすぎで言い尽くせません・・)希望にあふれつつ絶望から逃れ得ず、信頼しきりたいのに懐疑がこころの奥底から消えず、幸せを謳歌したいのに「不幸である事を受け入れ続けた自分」を捨てられずに悩むキャラクター(乱崎優香)の心情を伝えてくれる良質な楽曲になっていると思います。
個人的に期待大だったremix-ver.ですが、やっぱりです。
「柏森さん!やっぱアンタいい人だわ!!」
思い悩み、時に自閉してしまう優歌を気遣い包み込む家族たちの愛、でしょうか。本編でオンエアされた(このremixのための新録音もあるかも?)セリフやピッチの調整された他のキャラソンのパーツが用いられて優香に語りかけるようです。「みんな傍にいるから」と。「狂乱家族の百鬼夜行」っていうか?なんか昔の「うる星やつら」を思い出しました。行進が離れていきフェイドアウトしていく中、最後を締めるのは「もしや・・」と感じながら聞いてましたが、残念ながら予想的中ww我らが母、凶華さんです。娘の歌なのにwww
作品への想いを感じさせる、骨太な、remixらしからぬremixです。表題曲と併せて1曲、と言っては言い過ぎかもしれませんが、素敵なremixだと思います。
同梱のDVDも、その辺りを踏まえて観ると違って楽しめました。(SD画質、という事へのツッコミはなしの方向でw)
これはお勧めしたいタイトルですね。むしろお願いしたいくらいですw