おかあさまといっしょ(2) (バンブー・コミックス)
一見、上品なお嬢様風な専業主婦(実は執念深い)という姑と
できる会社員で、繊細かつ大胆、用意周到(実はドS)という嫁の
同居生活(ドMな旦那は単身赴任中)を描いた4コマ作品です。
家族である実の母親と娘って
理想を押し付けあったり、本音で物を言い過ぎて
激しくバトルすることってありませんか?(私だけ?)
でも、嫁と姑の場合は血がつながっていないせいもあって
一緒に暮らしていても、気を使ったり使われたりして
本音が言えないので、普通はあからさまにバトルには発展しませんよね〜。
(心の中ではいろいろ言いたいことはありますが)
このマンガはそういう、お互いの本音は心にしまって
「私たち、うまくいっています♪」という日常を描いた作品です。
性格もタイプの違う赤の他人な上に
同じ男性(息子かつ旦那)を大事に思う二人ってことで
取り合うとまではいかなくても、多少の反発心があって
普通は嫁姑バトルに発展していくのでしょうが
このマンガでは心の中ではバトルになっても実際にはそうなりません。
それはきっと、大事な物(価値観)が似ているからかもしれませんね。
本音は多少(?)過激ですが、この二人の
「ベタベタもせず、お互い適度な間と距離を取っている」関係は
嫁と姑に限らず、他人とうまく付き合っていく秘訣だよね〜、と
参考になったりもしています。(って私だけ?)
それに、どんなに合わない人と接する機会があったとしても
この二人のように、心の中では「敵に塩を送って恩を売ってやる!」
でもいいから親切に接するようにすればトラブルにはならないし
心の中にストレスを溜めて、ゆがんでいくってこともないよね〜、と
考え方を変えるだけで人間関係が苦痛ではなくなる気がします。
ところで私は、延々と同じネタをアレンジするだけで
ストーリーに変化のない4コマ作品が苦手だったりします。
5巻くらいまでなら楽しめるのですが
それ以上だとちょっとキツイ…好きなのに飽きちゃうんです。
もし、私と同じという方がいらっしゃいましたら
この作品は心からオススメいたします♪
実際の日常生活でも、特に大きな変化があるわけはないけど
ささいな相手の言動によって自分が変わったりすることありますよね?
今巻では、1巻で完成された定番パターンを踏まえつつ
時々は相手のことを理解しようと思いやったり、自分の過去を振り返ったり
そういうシーンも出てくるので、それがいいスパイスになっているからです。
ぜひぜひ読んでみてください!
それいけ!アンパンマン 鉄火のマキちゃんと金のかまめしどん [DVD]
子供はどんぶりまんトリオが大好きですが、この作品はなんたって泉の精の語りがおもしろいですね。「金のしゃもじ」か「木のしゃもじ」か!かまめしどんは泉の精に気に入られたみたいです。正直笑えます。
動脈列島 [DVD]
「ブラック・サンデー」VS「パニック・イン・スタジアム」、「動脈列島」VS「新幹線大爆破」。さて共通項は? 噂によれば、「ブラック・サンデー」はスタジアム側の全面協力が得られたが、「パニック・イン・スタジアム」はスタジアムでの撮影は難色を示された(従って写っているのはほとんどゲリラ撮影とセットらしい)。一方「新幹線大爆破」には国鉄の協力が得られたが、「動脈列島」はやはり難色を示された――らしい。その理由は、扱った題材のアクチュアリティ=迫真性によるところが大きい。「新幹線―」や「ブラック―」が絵空事ということでもないが、「パニック―」や「動脈列島」は明日にでも起こりうるほどの真実味があるのだ。著名批評誌でその年のベストテンにも入った「新幹線―」に比べて完全に埋没した(興行的にもほとんどしょぼかった)感じの本作だが、鉄道騒音問題という社会派的な視点に犯罪スリラーを絡めた展開は、大映時代に「黒の試走車」を始めとする「黒の―」諸作を量産し、世界でも類例を見ない“企業社会派”作品群ともいうべきジャンルを確立しつつあった故・増村監督の真骨頂と呼べるものだ。現在見ても決して古びない、迫真の映画体験を保証する。
おかあさまといっしょ 1 (バンブー・コミックス)
待望の単行本化です。
こ、こんな禍々しいカバーでいいのか(笑)
旦那さん不在の家に二人暮らす姑&嫁の表向きほのぼの、内情どろどろの神経戦バトルもの。そんじょそこらのレディコミでは太刀打ちできぬような(そうかあ?)丁々発止の戦いぶりが恐ろしくも、また清々しくもあります。
読み終わった後のこの爽快感は何だろう(笑)
下手すると後味悪いものになりがちな人間関係をうまいこと真っ二つに分けて中立性を保ち(ダンナ/息子が不在でどっちの味方にもならないところがミソですな)、双方の視点から物事を見るやり方は大変面白いですね。
メリハリはしっかりあるけどどちらが白でも黒でもない。
対極にありそうで実は合わせ鏡のような二人は、互いの中に互いを見て嫌悪感を持っているに過ぎないのです。
うーん、シブい話だ。
しかし…ケコンとはこんな戦いに身を投じる事なのかと思うと、ヘタレの身分じゃとても無理だなー。ガクガクブルブル。
まあリアル嫁姑は今後の対策に、ダンナサマ方は実情把握に(笑)ひとつ読んでみるのが宜しかろうと。
ウソですが。